低い介護ベッドの最新情報

介護時は高く上げて、低いベッドの弱点を解消

今年の福祉機器展で低いベッドを、2社ほど見つけました。最初にベッドの最適な高さについてと、最新のベッド事情について説明後、2社の紹介をします。犬の寝顔

ベッドの最適な高さとは

ベッドは、高齢者も介護者も楽にします。

起き上がる時に、電動で背もたれをあげれば、腕や腰に負担をかけることなく起きれます。立ち上がりも、足を床に落とせば良いので、床からより遥かに楽です。

ちなみに、立ち上がりの高さの基準は椅子の場合であれば、『身長×0.25-1』です。身長160センチであれば、39センチとなります。

深夜のトイレも、ベッドの横にポータルトイレを置いておけば、床に足をつけて体を移動させれば、トイレに座れます。ベッドに戻る時も、同様の動作です。

加えて介護でベッドを使うなら、介護者が着替えやおむつ交換などで、腰を曲げて負担がかからない高さが必要です。日本人の身長も年々伸び、現在システムキッチンの高さは85センチが主流となっています。これにならって、介護のしやすい高さも85センチといったところでしょうか? (シーホネンスのカタログより参照)

高さに加えて、悩みに対応した機能も開発

介護ベッドは高さの他に、背上げや足上げの機能付きのものもありますが、加えて以下の2点の悩みに配慮した機能も開発されています。

誤嚥性肺炎のリスクを考慮

また、最近耳にする肺炎のリスクを、軽減させるベッドもでています。

日本人の死因の3位は肺炎ですが、高齢者の場合は就寝時の唾液が気管に入り込む、誤嚥性肺炎が最も多いとされています。上半身を少し起こし、顎を少し引いた姿勢にすることで、誤嚥の危険性を下げることができます。

枕などを利用して、適切な頭の位置にすることもできますが、シーホネンスから調節可能なベッドが開発されています。

床ずれ予防を考慮

長期間の間、寝たままで過ごすと、皮膚に床ずれをつくります。床に接している場所に重力がかかり、特に骨が出ている皮膚が圧迫を受け続けていきます。赤くなり、ただれていき、化膿してしまうなどして、かなり深刻な状態です。

ベッドを横に傾けて、寝返りをしやすくさせるベッドも現れました。 高反発なマットレスを使用して、寝返りを打ちやすくする工夫をしているベッドもあります。

ベッドのデメリット

しかし、畳の上に布団を敷く習慣が根強い高齢者にとって、ベッドを使うことに抵抗があります。一方介護者も、使用する高齢者が、ベッドの柵に首や手を挟むのではと心配です。それならば、いっそのこと柵がなければと考えます。今度はベッドから落ちることが心配です。

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認知症の方は、昔からの記憶が残り、最近の記憶が抜けてしまうために、ベッドから落ちやすいと言われています。見当識障害といって、季節や時間、今いる場所が分からなくなる症状があれば、ベッドに寝ている状況を理解できないかもしれません。

モーターベッドの場合、機械操作も心もとなく、想定されていない使い方をして事故を起こすことも不安です。電動介護ベットの危険性については、こちらの記事で詳細しています。

ベッドの利便性は理解しているけど、心配な方向けに低い介護用のベッドが作られました。就寝時は、ベッドから落ちるリスクを考慮して低く、日中や介護が必要な場合は、高さをあげることができます。高さを手元のリモコンで楽に変えられるので、低いベッドであっても、上述の不安を解消できます。

さらに、低いベッドのデメリットは、ベッドの下の掃除がしにくいこともあります。布団を敷くのであれば、布団をしまった後に埃を取り除けますし、高さがあるベッドなら掃除機の柄を伸ばして、ベッドの下の埃を吸い取ることが可能です。高さを変えることができれば、このような心配も必要ありません。

就寝後、ポータルトイレを利用しようとすると、ベッドが低いと立ち上がりに力が入ります。高さをあげるボタンを、高齢者に覚えてもらう努力も要るでしょう。

フランスベッドのフロアーベッド

『超低床フロアーベッド』は、床から11センチの高さです。ベッドの最高の高さは、床から61センチまであげることが可能です。つけられるオプションは、電動リフトとサイドテーブルです。

種類はモーターの機能毎に、2種類。『高さ調節と背上げができるタイプ』と、『高さ調整、背上げ、脚上げ、背と脚上げ連動ができるタイプ』があります。

ローランドベッドのスーパー低床介護ベッド

『スーパー低床介護ベッド』は、床から6.8センチの高さです。ベッドの最高の高さは、床から58センチで、無段階昇降ができます。

モーターは背上げと脚上げです。 種類はありませんが、オプションで支援バーとキャスターの取り付けが可能です。

ローランドのベッドの利点は、床からの高さが6.8センチであることと、組み立て式でコンパクトに分解できることです。ベッドの重さも83Kgと他社では例を見ないほど、軽量であることに魅力を感じます。

狭い日本の住宅事情に合っていると思え、私はどちらかと言うと、フランスベッドより、こちらを選びたいと考えました。

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