国際福祉機器展(HCR2017)の感想

『介護が楽しい』、時代が来るかもね

東京ビックサイトで行われる国際福祉機器展に、今年も行ってきました。少しづつ気になった展示品について記事をあげていくつもりですが、2017年の国際福祉機器展の感想は、ずばり介護環境の清潔や快適さ。

昨年までは、介護環境と言うより介護者を助けるための機器が目立ちましたが、2017年は清潔に焦点を置いた企業が増えました。 国際福祉機器展のシャトルバスの看板

臭いや雑菌を排除

どの介護現場でも、悩みが深い臭いや雑菌。空気中を舞う雑菌の排除、寝具、排泄グッズなどの展示品に、開発の工夫を見つけました。(下記のリンク先は、私の詳細記事です。)

福祉機器展に参加するといつも心の片隅に感じるのは、技術者の一方的な思い込みで、実用的かどうかです。技術力で多くの機能を備えた器具であっても、介護現場が望んでいるのかどうかが疑問でした。

今年はかなり頑張っているし、介護現場に寄り添っているようにみえました。清潔以外の視点でも、悩み解決型の機器展が増えてきています。 空気除菌脱臭器

入浴設備に新しい技術と癒しを見つけた

清潔といえば入浴設備ですが、バスタブに入れる際の介護者の負担を軽減させる器具も見つけました。3社ぐらい展示していましたが、椅子をスライドさせてバスタブに入れられます。

従来は、大がかりなリフトを使うか、介護者2人がかりでバスタブに入れる必要があったのが、椅子に座らせるだけです。このリフト付きシャワーキャリーの詳細記事は、こちらです。

バスタブの展示も多かったですね。海外製なのでしょうか?バスタブが大きいなと感じましたし、重度の方が寝たまま入れるバスタブは、大がかりな機械がつけられていて、施設向けのようです。

在宅でケアする方が利用する、車で持ち運ぶバスタブ、入浴サービス用には見えません。ニーズはこっちの方が高そうだけど、儲かるのは施設用の大型タイプなのかと、ちょっぴり意地悪な気分になります。

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入浴設備は、機能一点張りの介護現場から一転、癒しやリラックスに、焦点を当てたものもありました。ヒノキのお風呂や、炭酸水が作れる器具などは、健常者にとっても贅沢です。特に、人生の最終地点にいるお年寄りには、これは最高のプレゼントになるに違いありません。

ふと、介護ももはや苦しくて大変なだけではないと、楽観してしまいます。もっと素敵に、もっと楽しく、介護される側も介護する人も生活を楽しむべきです。介護不足、福祉の財源不足といった後ろ向きな情報ばかりが、耳に入りますが、皆で知恵を絞れば乗り切れるに違いないと確信しました。

非介護者の衣類は施設向けばかり

清潔と言えば、非介護者の衣類です。さっとみましたが、空調で温度がしっかり管理された施設用の衣類ばかりです。寝たまま着脱しやすいように、脇に開閉するズボンや、前空きの寝具が目立ちます。

在宅介護が奨励されている時代なのに、温度調節ができる衣類がほとんどありません。ズボン下、厚手のソックスや腹巻などです。例えば、おむつをつけていても履きやすいズボン下、巻き爪でも履きやすいソックス、マジックテープで着脱できる腹巻きなどです。

かろうじて、湯たんぼを見つけましたが、末端が冷える高齢者の悩みは理解されていないと考えます。

床ずれや車いすの振動の軽減の悩みにも配慮したものが

ベット関連は、従来の足上げや背上げといった機能以外に、皮膚にできる床ずれ(じゅくそう)に配慮したマットレスの性能が強調されていました。寝心地や寝返りの打ちやすさを、独自に開発した高反発ウレタンや低反発ウレタンなどで実現しています。

清潔とは違いますが、こちらも介護環境の快適さにつながるのでしょうか?

地面からの振動を吸収させる車いす用のクッションも、今年は目を引きました。会場の至る所で、展示していました。ただ、関係者に『是非、座ってみてください。』と声を掛けられて座ってみましたが、良く分かりません。実際、車いすに座って、路面を走らせてみなければ分からないでしょうね。

非介護者でもできる運動器具が欲しい

残念なのは、介護予防の展示会場に、人が少なかったことです。筋トレマシーンも、どれも大きくて、圧倒されるばかりです。

高齢者が自宅でできる、軽量で簡単にできる筋トレマシーンの展示を期待していましたが、1社ぐらいしか見つけることができませんでした。

手足が不自由になっても、体を動かすことは良いと言われている時代です。そういった流れを組んだ福祉機器は無いのかなと、寂しい思いをします。昨年、気に入った『まゆっこ』を探しましたが、見つかりませんでした。 寂し~い。

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