糖尿病性認知症の症状と治療の方法について

記憶力の低下はないけど、認知症の一種

糖尿病が危険因子となって、アルツハイマー認知症や脳血管性認知症につながることは、多くの人が知るところとなりました。しかし、血糖値が異常になることで、認知機能が衰える糖尿病性認知症が、新たに発見されました。 可愛い卵

糖尿病性認知症の提唱者は、東京医科大学の羽生春夫主任教授です。

認知機能の症状は、記憶力の低下とは違う

糖尿病性認知症が、先にあげた認知症と大きく異なる点は、血糖管理を適切に行えば、認知機能が改善されることです。

記憶力が衰える他の認知症とは異なり、注意・集中力の障害が認知機能の主な症状となります。進行はゆるやかで大脳の委縮はあるものの、アルツハイマーに見られる海馬の委縮や、アミロイドβタンパクの蓄積はありません。

原因

糖尿病性認知症にかかりやすい方は、糖尿病を発病してからの期間が長い方です。

糖尿病は、血液中に必要以上に糖分が増えすぎている状態ですが、食後の後は特に、血糖値が急激に上がります。 長期間血糖値が高い状態が続くと、酸化ストレスや炎症、糖を燃やした時にできる有害物などが、脳の神経細胞にダメージを与えます。糖尿病性認知症のリスクです。

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治療方法

治療方法は、食後の高血糖を下げ、血糖値の上下変動の幅を小さくさせることです。治療を行うことで、低血糖になり過ぎないようにもします。

血糖値の指標として使われているHbA1cの値が、7.0%を超えると認知症の発症リスクが高くなります。

認知症でもなく、日常生活の自立度が正常な65歳以上の高齢者は、HbA1cを7.5%未満にコントロールします。軽度から中程度の認知症であり、日常生活の自立度に支障がある方は、8.0%未満にコントロールします。高度の認知症で、日常生活の自立度も低く、要介護者である場合は、8.5%未満にコントロールするそうです。

現実には、アルツハイマー、脳血管性、糖尿病性と違う認知症であっても、3つの病気を同時に持っていることが少なくありません。各々の症状の中で、アルツハイマーが強い場合は、坑認知症薬を、脳血管性が主であれば抗血栓療法を、糖尿病性認知症の場合は、血糖の管理が優先して治療が行われていきます。 (参考資料:特集・高齢化社会で注意しておきたい神経内科のcommon diseasesより)

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