在宅介護の問題点は大変さと悩みが数値化できないこと

在宅介護の問題点を的確に答えられる人はいるのだろうか?

1冊わずか100ページ足らずで2冊の本が、在宅介護の問題点を、理解できるようになっています。この本なら、介護未経験者に何となくわかったを、提供してくれそうです。

現在介護ジャーナリストとして、公演なども行っている小山朝子さんが執筆した本です。3冊の構成になっていて、1冊は介護者になった従業員を、支援している会社の事例集です。今後、高齢化に向けて、企業の人事担当者が、必ずぶつかる壁のヒント集として活用できます。他の2部は、主に在宅介護者が知らなくてはならないことを、平易な文章で書かれています。

多くの在宅介護の問題点を学んでも、差し迫った在宅介護の悩みを解決できるでしょうか?ならば、覚えるべき点は最小にして、後は現場でという考え方で良いと思います。そんな最小の情報が詰まっています。窓辺のあなたへの手紙

介護経験者の凝縮した濃い経験から学ぼう

小山さん自身も約10年間、在宅介護を行ってきただけに、不要な情報を切り落とし、最低限必要な部分だけです。これから、介護を行わなければならないけど、何から手をつけるべきか分からないという方には、特におすすめです。

本の題は、『ワーク介護バランス』で、各々1、2、3と別れています。

1の副題は、『ここまでできる働きざかりの介護』。介護保険で利用できるサービスから、民間のサービスを紹介しています。ここの書いてあるのが、すべてではありませんが、現在提供されている介護サービスに、何があるのかを知る手がかりになります。

2の副題は、『コミュニケーションで変わる働きざかりの介護』。介護を始めたら、介護作業よりも、医療関係者、福祉関係者、介護業者とのやり取りに苦労します。お互い思惑があり、そうそう思うようには動いてくれないからです。諦めずに、少しでも介護環境を、整える努力の手がかりが詰まっています。

3の副題は、『会社が支える働きざかりの介護』。会社の人事担当者に向けて、書かれている内容です。現在、働き方改革といった政策がすすめられていますが、ここに書いてあるような会社が増えるのは、まだ遠い気がします。

在宅介護の問題点を解決できるのは、場数を踏んだ経験と勘ね

『在宅介護は大変』とか、『介護の悩みは深刻』とか言われているけど、一体何が大変なのかを、具体的に語られていません。福祉関係者とて、的確な答えは持っていないはずです。

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在宅介護の問題点がぼやける理由は、被介護者の体の容態が一人ひとり異なること、介護者の社会的立場や家族内での位置づけが違うために、悩みが尺度がバラバラだからです。

具体的に、痰の吸引が必要な被介護者がいたとしても、家族で複数の人が交代で介護するのと、1人で介護するのとは違います。ある程度、医療技術を学んだ人が行うのと、未経験者とでも異なります。知識、筋力、体力、精神的な強さの差異も、大変度は異なってくるのです。

また、住んでいる地域によって、痰の吸引を行う介護サービスが充実しているかいなかによっても違うかもしれません。

例え、痰の吸引が、トイレ介助に変わったとしても、同様にその悩みは違ってきます。

そろそろ育児と介護は切り離して考えるべき

繰り返します。在宅介護の大変さを、一言で言い表せないのは、人によってバラバラだからです。育児と介護を一緒する方がいますが、少なくとも育児の場合は、子供の健康状態はほぼ良好な人が多いことです。

育児書の雑誌が売れるのは、育児における作業が数値化できて、一般論を語ることが可能であるためです。

でも、多くの人はそのことに、気が付いていません。福祉関係者でさえ、自らの頭の中にある介護を、固定概念として持ち続けています。固定概念以外の立場の人は、精神的に行き場を失い、居心地の悪い中で介護をしなくてはなりません。

介護書籍が、全ての介護者の悩みを網羅しようとしている

最近、介護にかかわる書籍は、こうした全ての介護のパターンを網羅しようとして、すごく詳細な分厚い本になっています。まるで、精密機の取扱説明書のように、全てのボタンや全てのトラブルを、説明し尽くしてみせるといった勢いがあります。

感謝すべき、良い時代になりました。しかし、分厚い介護書籍の中から、自分の状況とぴったり当てはまる文章を探すのは大変。深刻な悩みを抱えている人には、それどころではありません。

数値化できな在宅介護の悩みを、経験者に分け合ってもらう

十人十色の世界なら、多くの高齢者を看てきた福祉関係者の場数を、信じたいところです。経験とアイディアで、乗り切る方法を教えてもらえるからです。そのためには、自分の状況を、よく福祉関係者に知ってもらいます。かかわりあいを持つことを、嫌がらずに、ひとりで抱え込まないことです。

介護制度やケアマネージャーを利用するということは、物理的な介護負担が楽になるだけではありません。解決策の糸口を、手元に置いておくことになるからです。

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