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糖尿病にチョコレートが良いなんて夢のようね

チョコの栄養素が糖尿病の合併症への不安を和らげる

栗原毅医師の『チョコは糖尿病によく効く、ヘモグロビンA1cがこんなに下がった』を読みました。幸せな気分に浸れる本です。

世の中では、美味しいものは太ると信じられています。チョコレートにしてもカロリーが高く脂肪分も多いことから、国民生活センターが、独自の調査を行っていました。チョコのカロリーと脂肪酸の量、チョコの体に悪影響があると予測される成分などが、洗い出されています。(参考資料: 高カカオをうたったチョコレート

チョコレート

実はチョコは太らなかった

上述の資料で、チョコの心配な理由は、高い脂肪酸と高カロリーです。カロリー過多は肥満の原因であり、多くの生活習慣病を引き起こします。しかし、チョコは太らないというのが、最近の説です。

私の個人的な経験から、夫は大のチョコ好きで、ファミリーパックと呼ばれる大袋のチョコを一晩で食べてしまう時期もありましたが、全く太りませんでした。当時は、30代前半でしたし、運動量も半端ではありませんでしたが、チョコは太らないことを、経験的に知っていました。ただ、これは度が過ぎているようで、他の人はまねしてはいけません。限度を超せば、やはり肥満、高脂血症、糖尿病を引き起こします。

脂肪酸が悪者にされる理由は、コレステロールが増加し、動脈硬化の原因になるからです。

ところが、チョコレートに含まれる脂肪酸(ココアバター)の主成分は、ステアリン酸です。ステアリン酸は、他の脂肪酸と比較すると、消化吸収されない性質があります。

では、山で遭難した時に、チョコを食べてもムダなのではと反論もでそうです。食べ物がないときは体が吸収してエネルギーとして利用されると、この本に書かれていました。

チョコを糖尿病患者にすすめる理由

太らないことはわかったけど、では、何故チョコを薦めるのについては、以下のような思惑があるようです。

  • 糖尿病を治りにくくさせている、糖尿病の食事療法のストレスから解放できる
  • 脂肪が入っている食べ物は、血糖値を急上昇させない(血糖値の急上昇させる食べ物は、糖尿病のリスクが高い)
  • 食物繊維が豊富に含まれているので糖の吸収を抑えて血糖の上昇を防ぐ

糖尿病の食事療法は辛い

糖尿病は、口から入った食ベ物が消化された後、エネルギーを作る時に使う、インスリンの異常です。インスリンの分泌が少なすぎたり、働きが悪くなったりします。

そのため代謝されるはずの血液中のブドウ糖が、そのまま残ります。血中のブドウ糖の量が多すぎたり、尿からブドウ糖が出てしまいます。

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糖尿病の治療は、医師が処方する薬だけではなく、生活習慣や食事制限も厳しく行う必要があります。食事制限を続ければ、便秘になることもあります。特に食べたいものを我慢するストレスは、終わりが見えないだけに辛いものがあるはずです。

甘くて、嫌いな人がいないチョコが、糖尿病に少なからず良い働きをするという事実は、糖尿病患者を勇気づけるはずです。

糖尿病が進行すれば、動脈硬化、血管障害、網膜症、神経障害、認知症などの合併症に進行していきます。この本では、こうした糖尿病が引き起こす合併症にも、チョコが少なからず良い働きをすると紹介されています。

最初、チョコの働きを書いているだけで、とりとめもない本だと感じましたが、辛い食事制限が必要な糖尿病患者に、もう少し楽に治療をしようよと呼びかけているようです。

甘いから血糖値が急上方するわけではない

血糖値の上下動が激しいことが、糖尿病を引き起こすと聞いたことがあります。糖という言葉から、甘いものが全てNGと考えがちですが、甘くても血糖値が急に上がるとは限りません。

思いの外ですが、ケーキはおせんべいより、血糖値を上げません。動物性バターなど脂肪が入っている食べ物は、血糖値の急上方を抑制させるためです。

チョコにも脂肪酸が入っていて、しかも、コレステロールを溜めない脂肪酸です。

食物繊維が便秘を予防

食事制限を行えば、便のかさを増やす炭水化物なども減らしています。どうしても、便秘のリスクは高まるはずです。野菜ばかりの味気ない食事に、チョコにも食物繊維が豊富であると知れば、幸せの量は増します。

愛を感じました

糖尿病の合併症に悩んでいる患者さんが、チョコの働きを読みながら、徐々に幸せな気分になれる構成です。

後ろの方に、糖尿病の症状や、ヘモグロビンA1cについての詳細説明がされています。糖尿病について知りたい人向けではないことがわかりました。

チョコのポリフェノールは、血流を改善し動脈硬化を予防します。食物繊維が、不要な栄養分の吸収を妨げ、腸内環境を整えます。ビタミンやミネラルが、血流の流れや神経機能をサポートします。

上述の国民生活センターで懸念されていた、テオブロミンは集中力を高め精神をリラックスさせる働きも持っています。 詳しく知りたい方は、本を読んでください。

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