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変形性関節症は、運動能力の衰えをチェックして早期に対応

認知症って痛みを感じにくくなるみたい

母は、家の階段を手すりにつかまりながら上がっていましたが、ここ2~3週間のうちたまに、手すりにぶら下がるようにやっと1段、2段と上がります。全身に力を入れて、踏ん張りながらです。

『体が硬くなっているせい』と、本人は言います。デイケアより帰宅時が、特に酷く、スムーズに動いて良い時間のはずなのにと首をかしげます。歩行は、すり足が普通でしたが、さらに磨る時間が長くなり、足がほとんど上がらなくなっていました。

また、病院までは1回の休憩もとらずに20分位かけて、のろのろと歩いて行きます。2回、3回と立ち止まるようになりました。これはと、頭をかしげます。ディでも、車椅子の利用をすすめていたようです。

認知症は痛みを感じにくくなるようで、膝が痛いということも、デイケアの看護師に聞き出してもらいました。膝の痛みを抱えて階段を上る女性

整形外科で診察を受ける

整形外科へ行き問診票を書く段階になっても、『どこが痛いの』という私の質問に、ワザワザ立ちあがって、何度も足に体重を掛けながら確認していましたので、それほど悩みは深くないとその時点でも安易に考えていました。

整形の医師に診断を仰ぎます。医師は、膝の状態を目にすると即座に、変形性関節症と言葉にしました。それほど、両膝はふくれあがり、形がいびつになっていたのです。

その後、レントゲンも見せてもらったのですが、左足の関節の隙間はなく、完全に密着している状態です。右足も素人の私も何の説明がなくても判断できるほど、関節が傾いているのが分かります。

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ちなみに、変形性関節症は、関節と関節の間のクッションである軟骨がすり減り、関節同士がぶつかり合うため、関節がすり減ってしまう病気です。炎症を起こしたり、膝に水がたまったり、関節が変形したりしていきます。

初期症状は、起きぬけに立ちあがりにくいなどの違和感があるのみで、痛みはそれほどありません。一時、違和感があっても、その後消えたりして、年齢のせいと放置することが多いといいます。次第に、階段が上がりにくくなったり、しゃがみ込んだりすることが苦痛になっていきます。

冒頭に書きましたが、気がついたのは運動能力の衰えからで、本人は異変を異変と考えていない状態でした。母は普通の人より、気温が暑い、寒い、喉が渇く、空腹感などを、強く感じにくくなり、どうやら痛覚も鈍くなっています。

面倒がらずに、治療に付き合おう

運動能力が衰えると、行動範囲が狭まり、トイレさえも億劫になります。外出も嫌がり、デイも行かなくなってしまうかもしれません。やがて、うつ状態に陥るとも言います。外部との接触機会がなくなり、刺激が少なくなると、認知症そのものも進行させてしまいます。

認知症予防も、認知症進行を抑制させるのも運動です。運動能力の衰えや異変を訴えるのが苦手な本人に代わって、気づくのは家族など周囲の方となります。

変形性膝関節症は、年齢が年齢だけに、痛みどめの服薬を処方され(母は必要がなさそうなのですが)、サポーターを特にひどい左足に巻いてもらいます。後、週1回ヒアルロン酸の注射を両膝に打ち、5週間通うように指示されます。

面倒がらずに、治療に付き合えば、自立した生活を送ってもらえて、自分にも返ってくるはずですよね。

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