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痩せているのに高血圧である原因

高血圧の原因は血液の粘性だけじゃない

痩せている方に、『体重さえ落とせば血圧が落ちじゃない』と、言われている私の高血圧。その方のお父様は痩せているのに、50代で高血圧が元で倒れて、要介護になったと話されました。なるほどと思い、痩せているのに、なぜ高血圧なのか調べてみました。

本当のところ、高血圧の原因は95%は原因が明らかになっていない、『本態性高血圧』です。とはいっても、本態性高血圧のほとんどは、生活習慣の改善で血圧を下げることが可能です。

本態性高血圧の中には、遺伝も含まれていますが、生活習慣が引き金となっていることが大きいのです。あくまでも、敵は生活習慣です。

本態性高血圧は、一次性高血圧と二次性高血圧がありますが、原因が明らかなのは二次性高血圧です。一番最後に、二次性高血圧の疾患を記載してあります。

血圧計

そもそも血圧って何?

そもそも血圧とは、心臓が収縮して血液を全身に送り出す時と、収縮した心臓が元に戻りながら血液を集める時と、各々血管に掛かる圧力のことです。前者を最高血圧(上の血圧)、後者を最低血圧(下の血圧)と呼んでいます。

例えてしまうとスポイトです。スポイトの中の液体を出す時の力と、スポイトが戻って液体を吸いだす時の力になるわけです。

生命活動のためには、血液は末端の組織まで届けなければなりません。もし、血液が流れにくい状態になれば、心臓のポンプは必要以上に圧力をかけて頑張るわけです。

キャッチボールのように、『あっ、届かなかったゴメン』と言うわけにはいかないのですね。

簡単に言うと、血圧が上がる原因は、血液がスムーズに流れないためです。血液に粘性がありドロドロで流れにくい、血管が硬く血管抵抗が大きい、血管の内側にプラークができて血管抵抗が大きい、体質的に血管が細いといった事が原因です。

  • 粘性のある血液
  • 硬い血管
  • プラークで細くなった血管
  • 体質的に血管が細い

粘性のある血液

血液に粘性がある理由で、真っ先に思いつくのは、血液中に脂質や中性脂肪が多いことです。メタボの言葉を知らない日本人は、もういないはず。必要以上にカロリーを多くとることで、代謝が間に合わないために、血液中に糖質や脂質が混入してドロドロにします。

『肥満 = 食べ過ぎ』の構図が見えてしまうために、粘性のある血液は、肥満が全ての原因と思われがちです。ただ、肥満の人であっても、サラサラの血液の方もいます。

他、粘性のある血液の原因を上げてみますが、下記の原因は必ずしも肥満と言うわけではありません。

ドロドロの血液

水分が不足する

真夏に水分を補給しないで、しかも、冷房をつけずに過ごしたお年寄りが、脳梗塞で倒れる事故が増えました。体内の水分が不足すると、血液は粘性を増したり、血栓ができやすくなります。

体内に水分が足りなくなる時は、起床直後、入浴後、運動で大量に汗をかいた後、夏などです。

運動が足りない

NHKのガッテンで放送されていましたが、運動は血液中に作られた血栓を溶かす作用があります。他、血液中の余分な老廃物を押し出したり、中性脂肪を代謝させたりして血液をサラサラにします。この働きは、運動量が増せば増すほど、効果を発揮します。

継続すれば、筋肉が付き基礎代謝が上がると、血行が良くなっていきます。

逆に、運動をしなければ、血液中に老廃物を残したまま、血栓もそのまま、血流も悪い状態です。

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たばこ

たばこの煙である一酸化炭素を吸いこむことで、一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結びついてしまいます。本来ヘモグロビンは酸素と結び付いて、体中の細胞に酸素を届ける働きがありますが、一酸化炭素でヘモグロビンは使われ、酸素が運ばれなくなります。

この状態を回避するために、ヘモグロビンを含んでいる赤血球を、新たに作り出します。血液中には、赤血球が増えるために血液が、ドロドロになるのです。

また、たばこのに含まれているニコチンは、血小板をべたつかせる作用があります。もともと、くっつきやすい血小板が、結合しあって、血栓を作ってしまいます。

硬い血管

心臓が収縮して血液を勢いよく全身に送りこむ時、血管がやわらかいと、クッションのように受け止めて、血圧が上がりません。逆に、血管が硬くなると血圧が上がり、血流によって血管への衝撃が強くなりダメージを受けて動脈硬化につながるのです。

血管がやわらか過ぎて、低血圧になることもよくありません。しかし、本題より外れるので詳細は避けます。

硬い

ストレス

ストレスを抱え込むと、交感神経が常に緊張状態になり、血管を収縮させます。緊張したままの状態が続けば、動脈は弾力性を無くしてやがて硬くなります。

塩分の取り過ぎ

塩分をとり過ぎると、血液中の塩分が水分を、血管内に引き込んでいきます。必要以上に血液量が増えることで、心臓は強い力で血液を、押し出さなくてはなりません。

強い血流によって、血管壁にかかり続けた圧力で、血管壁が硬くなり動脈硬化が進行してしまうのです。

腎臓の働きの低下

腎臓は、体の中の老廃物をより分けて、尿を作る働きを持っています。

腎臓の働きが悪くなると老廃物が増え、その中には塩分も含まれます。塩分は上述のとおり、血液中に水分を呼び寄せるために、血液の量を増やします。大量の血流を流すために、血管壁に、圧力がかかり続けて動脈硬化が進行するのです。

プラークで細くなった血管

血管の内側にたまるプラークは、ドロドロの血液が血管にダメージを与えて、その血管を修復するために集まった血小板の塊です。こちらも、ドロドロの血液が原因です。

特に注意を促されているのは、食事です。

動脈硬化

食事

近年、悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やすことが、血液の健康に良いとされています。魚の脂は良くて、肉の脂が良くないなど、多くのメディアで報道しています。

他に、脂質や糖質の高いものは避け、野菜、海藻類、大豆などを積極的に食べるようにします。メタボの対策の食事療法といわれているものの、肥満体質でなくても、悪玉コレステロールが高い方はいるのです。

悪玉コレステロールが過剰に増えると、血管壁にこれが付着して、血管を詰まらせたり動脈硬化を進行させてしまいます。

血管が細い

血液検査の時、血管が細いために注射針が、刺しずらい方がいます。血管が細ければ、心臓から押し出される血流の勢いに、血管抵抗が高くなるので、血圧が上がるのはやむをえません。

二次性高血圧

高血圧の原因が分かっている場合の、疾患内容です。 下記情報は、 二次性高血圧より引用しました。

  • 腎実質性疾患
  • 腎血管性疾患
  • 原発性アルドステロン症
  • Cushing 症候群
  • 褐色細胞腫
  • 甲状腺機能低下症
  • 大動脈狭窄症
  • 脳幹部血管圧迫
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 薬剤誘発性高血圧

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