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アルツハイマー認知症知らずの良質な睡眠を、腸から守りたい

脳の中の清掃時間は、睡眠中だった

睡眠不足は子供の成長を妨げる『寝る子は育つ』と言われますが、大人でも睡眠と健康には大きな関係があります。成長ホルモンの分泌により、体内の組織の再生、微炎症や怪我の回復も睡眠時に行われています。

しかも、脳と睡眠は深い関係があり、アルツハイマー認知症を予防する手掛かりとなりました。寝室

深い眠りが無いとアミロイドβタンパク質が溜まり続ける

実は脳の健康も睡眠が大切なのです。

アルツハイマーは、アミロイドβと呼ばれる不要なタンパク質が脳内に溜まる事によって、発生する病気です。アミロイドβは、普通の人の脳にもあるのですが、随時排出されているために、アルツハイマーの発症がありません。

アルツハイマーの方は、何故、排出されなかったのか?アミロイドβの排出には、良質な睡眠が不可欠であることが分かったのです。

脳の中は皮膚とは違って、老廃物を排泄させる下水管の役割をする、リンパがありません。代わりに脳脊髄液(CSF)が、脳内に溜まったアミロイドβを含めた、脳内に溜まった老廃物を吸収し、血管に排泄しています。

2013年、ニューヨークのロチェスター大学でマウスを行った実験で、脳脊髄液が睡眠中に働くことがわかりました。

睡眠には、大きく分けで2種類(細部の分けて4種類)の睡眠の深さがあります。各々の深さの応じて、脳のなかの記憶の再生や疲労回復、また老廃物の排出等の役割が決まっているのです。 寝入りばはレム睡眠、深い眠りのノンレム睡眠と呼ばれています。

特にマウスがノンレム睡眠に入った時、マウスの脳細胞が縮んで、空間ができることがわかりました。この空間を利用して脳脊髄液が流れやすくなり、アミロイドβタンパク質や他の老廃物を取り込みやすくなるのです。

良質な睡眠であるノンレム睡眠の時間が短ければ、脳脊髄液の流れは悪くなります。アミロイドβタンパクは蓄積されます。

このことから、睡眠障害のある方は、認知症になる確率が1.5倍の数値の意味がわかりました。

高齢になると、色々な面で質の高い睡眠が取りにくくなりますので、早いうちからが良いですね。アミロイドβタンパク質は、数年から十数年の期間渡って、少しづつ蓄積され続けていくので、早期対応は言うまでもありません。中高年からかな?

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睡眠不足は、仕事が忙しくて足りなくなる場合もありますし、生活習慣病から引き起こされることもあります。

今回は、睡眠になくてはならない睡眠ホルモンと呼ばれる、メラトニンが不足することで、睡眠不足になる点をまとめてみます。腸と深い関係があるのです。

腸内環境の悪化が睡眠ホルモンを少なくする

睡眠の深さは、実際脳波で測らないと分かりません。仕事している中高年の場合、毎日の緊張状態で、少々の睡眠不足は実感していないはずです。ただ、良質な睡眠をとるために必要なことは、腸内環境を良くすることです。

睡眠のホルモンと言われているのは、メラトニンです。メラトニンは、夜間9時~11時間に分泌されて、脈拍、体温、血圧を低下させて、脳に眠りの時間を知らせてくれます。就寝前は、気持ちが落ち着き、眠くなるのはメラトニンのおかげです。

メラトニンは、体内時計と連動しているために、昼間には分泌されません。2010年4月に不眠症治療薬として医薬品として、厚生労働省に認可されています。

メラトニンの不足は、脳内の掃除は行われない事になります。

メラトニンの材料は、セロトニンで日中に分泌されます。セロトニンは、日光の光とセロトニンの材料であるトリプトファンを使用して、小腸のクロム親和細胞という細胞で作られます。

クロム親和細胞で生成は、腸内にある乳酸菌などの腸内細菌が健康であることが、前提です。腸内細菌によって食品のタンパク質を分解し、トリプトファンを取り出します。

長期間にわたる便秘や、暴飲暴食、ストレス、ダイエットで、腸に負担やダメージが加わっていれば、腸内環境は悪化します。腸内細菌も、善玉菌と呼ばれる良い働きをする菌は失われ、悪玉菌が増えて、セロトニンの生成ができなくなってしまうのです。

トリプトファンからセロトニンを生成する際には、ビタミンCやビタミンB6等も必要です。つまり、良質な睡眠を得るためには、トリプトファンを含む食品と、ビタミンを含む野菜や果物を日常食べ続ける事です。

トリプトファンを多く含む食材は、牛肉、豚肉、鶏肉、すじこ、かつお、くろまぐろ、たらこ、ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、油あげ、納豆などとなります。

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