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万が一に備えるための認知症保険の受け皿

愛知県の認知症の男性が徘徊中に電車にはねられ、JR側が損害賠償を請求した事件に関する余波は続いています。
つい先日の読売新聞でも『暮らしの事故 補償へ備え』という掲題で、個人賠償責任保険の紹介がされたのもその一つです。

認知症保険というと、認知症になった家族の生活を支えるための保険の意味で使われているようで、他人に迷惑をかけた際の損害賠償となると、個人賠償責任保険が受け皿となります。

自動車事故

現在の保険では、JR側の損害補償は適用外

ただ注意するべきことは、個人賠償責任保険でもってしても、JR側に損害賠償された家族を救済することはできない場合があると言うことです。
前回、最高裁の判決に関してあれこれ書いてしまいましたが、現状を考えるとあの判決がベストだったと痛く反省します。

個人賠償責任保険の適用には条件があり、全ての被害に対応しているわけではないためです。適応される条件は次のようになります。
『加害者が民法上の損賠賠償責任を負い、かつ被害者の身体や財物に損害が生じている事が必要』

つまり、認知症の方が交通事故などで、人に重い障害を負わせた場合、被害者の身体に損害が生じている条件に合致するために保険は適用されます。
しかし、愛知県の事故の場合は、JR側の振替輸送費や人件費であり、事故発生で乗客や乗務員が障害を負ったわけでも、電車が破損したわけでもないために、保険適用はされないのです。

しかも、認知症の場合、本人の賠償責任は問えない状況にあったため、監督責任の後見人が損害賠償を支払わなければならなりません。

逆に保険で補償対象となる例は、以下のとおり。

  • 自転車で歩行者にぶつかり怪我をさせた
  • 店頭で商品を落として破損させた
  • 店頭で居座り営業ができなくなった
個人賠償責任保険の各社の保険料など利用要件は

もしかしたら認知症の親が、やむなく起こしてしまう事件や事故で加害者になるのではという不安は、家族なら常にあるはずです。

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個人賠償責任保険や特約は、多くの損害保険に付帯していますが、高齢者は適用外になります。
現在のところ、下記の保険会社が、自動車保険や火災保険、損害保険の特約としてつけられるようなっています。

年間の保険料は、1000~2000円ぐらいで、保険金は1億円から設定することができます。
こうした保険は、民法上の責任能力のない未成年や、認知症の高齢者などを含めた家族が起こした事故も補償されるのが特徴となっています。

さらに、三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は、昨年10月より、範囲を拡大させています。従来は、同居の親族や別居している未婚の子だけであったのに対して、別居している既婚の子や本人の後見人にも損害責任が、及んだ場合も補償されるようにしたのです。

東京海上日動火災

〖保険名〗個人賠償責任補償特約
〖補償額〗国内:無制限 海外:1億円
〖保険料〗約130円(月額)
〖加入の仕方〗自動車保険や火災保険などの特約として加入

損保ジャパン日本興亜

〖保険名〗個人賠償責任特約
〖補償額〗国内:無制限 海外:1億円
〖保険料〗約180円(月額)
〖加入の仕方〗自動車保険や火災保険などの特約として加入

JCBカード

〖保険名〗日常生活賠償プラン
〖補償額〗1億円
〖保険料〗約120円(月額)
〖加入の仕方〗カードの付帯サービスとして加入

三井住友海上火災保険

〖保険名〗個人賠償責任保険
〖補償額〗数千万から最大1億円
〖保険料〗ものによって異なるが、年間数千円は超えない
〖加入の仕方〗自動車保険や火災保険のほか、地震保険、傷害保険、積立保険などの特約として加入

あいおいニッセイ同和損保

〖保険名〗個人賠償責任危険保険
〖補償額〗最大1億円
〖保険料〗選択したプランによって異なる
〖加入の仕方〗TOUGHけがの保険の中のベーシックオプション

 

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