介護現場での虐待と介護士の夜勤体制

介護ストレスで虐待が、普通にある現実を直視しよう

川崎市の有料老人ホーム『Sアミーユ川崎幸町』で起きた、入居者の転落死の事件が、連日テレビで報道されています。その中で、介護士のコメントも映像に映りました。顔を隠し声も変えているために、本音のところを聞くことができました。ベッドのところで介護士と高齢者

原因は介護士のモチベーションだけじゃないよね

2人でおおぜいの入居者を深夜巡回する中で、決められた業務だけではなく、騒ぎ続ける人や、ナースコールの連打に対応しなくてはなりません。処置がおわったばかりなのに、またナースコールを鳴らし続ける方は現実にいます。一人の人に多くの時間をとられることもあり、正直対応しきれないと言っていました。

これからSアミーユ川崎幸町で起こした、殺人の真相は新聞や雑誌などで分かってきます。容疑者への怒りだけでなく、過酷な介護現場への警告なのだと、そろそろ多くの人は気づく時が来たようです。

一般の人は見ようとしない過酷な労働条件

時を同じくして医療介護ニュースのサイトCBNewsで、日本医療労働組合連合会(日本医労連)の調査結果を報道しています。

介護施設の半数近くが、1カ月の夜勤回数の上限を決めた協定を結んでおらず、約4割が仮眠室を設置していません。長時間の連続業務を強いられる2交代制勤務を採用している介護施設が、全体の約9割に及ぶと言います。【参照URL 協定なし、仮眠室なし…厳しい介護の夜勤

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日本医療労働組合連合会(日本医労連)は、医療・介護・福祉ユニオン、公共労、国共病組、全労済、全日本国立医療労働組合(全医労)などをまとめる組織となっているようです。つまり、大ざっぱな言い方をしてしまえば、全国の個々にある医療関連の労働組合を統合しているような場所となるのでしょうか?

夜勤業務の体への負担は誰もが知るところ

介護施設や病院では、入居者の体調異変の見守り業務や、おむつの交換などから、職員の夜勤を余儀なく強いられます。

こうした夜勤勤務がある職業においては、医療従事者に関わらず、労働基準法などで、1カ月の夜勤時間や1回の勤務での休憩時間が決められています。(1回の勤務が8時間で、週に40時間)

逆に、夜勤の回数は法律で決めていないので、週40時間であれば、全て夜勤でも構わないと言う事になります。

夜勤は、体にも負荷がかかり、定期健康診断は年2回と労働安全衛生法に定められています。体力に自信がある方でないと、無理なのです。

特に介護現場では、持病を抱えた高齢者、認知症の対応といった、その場にいなければ知るすべもない作業も多いはずです。誰も見ていないところで、過酷な労働を強いられているんです。

その労働に見合う対価は低く、本人のみぞ知る苦労となるわけです。肯定したくないけど、高齢者にあたるよね。

優等生が口にする模範的な報道番組の言葉と、現実のギャップ

虐待のニュースや特集がテレビで組まれる度に、介護士のモチベーションや先輩の指導が、最終的な最善策となっています。笑顔の番組の司会者とゲストの会話は微笑ましいけど、実は、もっと大きなところに問題があるんじゃないかって気がします。

試しに、Googleの検索機能で、『介護虐待 夜勤』と入力してみてください。”介護虐待しました”、”虐待されました”、”介護現場の現実はこんなにひどい”と、次々に記事が出てきています。普通にあるようですよ。

もう、人ごとじゃないよね。自分の親も自分もお世話になるのかもしれない介護施設だもの。

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