ユニバーサルデザインフードの区分に合わせて食品が選べる

食べる力の区分ごとに、食品メーカーとその食品をまとめた

ユニバーサルデザインフードとは、飲み込みや噛む力が弱い方向けに、食べやすさに配慮した食品のことです。介護される方の「かむ力、飲み込む力」に合わせて、4段階に分かれています。高齢者の食卓

ユニバーサルデザインフードの分類

ユニバーサルデザインフードを選ぶ時、注意すべきことは、高齢者自身の噛む力や飲み込む力を衰えさせないことです。やわらかすぎると、身体がその硬さに合わせて、退化してしまうからです。

柔らか過ぎると感じる食事を、続けさせてはいけません。かといって、能力以上の食事を鍛錬のためと食べ続けることも、逆に、誤嚥性肺炎などに繋がり危険です。食べる力に、見合った食事をすることが必要となります。

日本介護協議会が制定した規格に合致する食品には、顔をイメージしたUDの記号がつけられ、4段階のうちどの区分なのかが明記されています。

4段階の具体的な内容は、以下のとおり。

  • 区分1 容易にかめる
  • 区分2 歯ぐきでつぶせる
  • 区分3 舌でつぶせる
  • 区分4 かまなくて良い

私が2012年に、『市販の介護食を選ぶ基準が不明』と書いた記事に応えるように、市販の食品に区分が明記されて、だいぶ介護がし易くなっています。時代の流れは、介護食も進化しています。

介護食を取り扱っている食品メーカーは、全ての区分にオールマイティーと言う訳ではなく、各々得意な分野が決まっているようです。

そうした介護食を取り扱っている食品メーカーの中から、昔ながら食卓にあった食品を中心に、区分ごとに記載します。

区分1 容易にかめる

堂本食堂のオンライン通販である「カクイチ横町」には、コロコロ野菜の煮物のレトルトがあります。

高齢者は、歯ごたえのある野菜や繊維質の野菜となると、苦手なのが普通です。といって、形が分からなくなるほど小さく刻んでばかり食べるのは、寂しいものです。「カクイチ横町」のものは、昔食べた野菜の煮物が、ちょっぴり一口が小さくなっただけです。にぎやかな野菜の煮物が、レトルトの袋から、小鉢に盛られていたら、そりゃ嬉しいですよね。

種類は、いかと里芋の煮物、牛蒡サラダ、牛蒡の旨煮、竹の子の煮物、ふきの煮物、切り昆布大豆、大豆五目豆など。

マヨネーズで有名なキューピーには、1998年から『やさしい献立』シリーズを売りだしています。区分1~区分4まで、主菜から肉、魚、野菜等のバリエーションを豊富に揃えています。

1回食べきりサイズをパウチに入れて、パッケージには高齢者にもわかりやすい具剤の表示内容が特徴です。

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キューピーは、温めると硬くなるタンパク質の性質を改善しています。肉や魚といったタンパク質も、噛む力が弱い高齢者でも安心して食べられるようにしてあります。不足しがちなタンパク質を容易に補う事が可能です。

区分2 歯ぐきでつぶせる

森永部門の病態栄養部門である株式会社クリニコより、『やわらか亭』シリーズ。

ごはんとソースがセットになっていて、種類は今のところ8種類。白内障の方でもわかりやすいクリーム色のパッケージです。

常温保存ができ、ワザワザ温めなくてもそのままで、美味しく食べることも可能です。温める時は、ごはん容器ごと電子レンジでごはんだけを温めて食べるのが、おススメとなっています。

ハウス食品のレトルト食材は、現在、区分2が充実しています。得意のカレーやシチューのソースが、野菜等の具剤と共にパウチに入れられています。

肉と野菜を組み合わせた具剤は、郷土料理風となります。 内容は、鶏の水炊き、芋煮、鯛雑炊、ほうとうなど。

キューピーは、区分1で記載したとおり。

区分3 舌でつぶせる

キッセイヘルスケアは、『やわらかあいディッシュ』を冷凍食品でご提供。

赤魚、あじ、かれい、さけ、さま、さんま、たら、鶏肉、豚肉、帆立と、タンパク質中心の食材が揃っています。ミキサー食、キザミ食と、形が分からなくなるのとは違い、しっかりと素材の色形を楽しみながら食べることが可能です。調理方法は、温めた後、煮汁やソースをかけて食べられます。素材そのものの香りと味を楽しむことができます。

ハウスのプリンやゼリーを思い出させる、ゼリー類は、区分3で豊富です。元々、ゼリーは柔らかいものでデザートなので、区分にこだわらず、自宅に置いておくと、喜ばれそうです。

みずみすしい果物の果肉を柔らかくして取り込んだ、まるで果物のようなゼリーシリーズ。モモ、メロン、洋ナシ、マンゴ、りんご、梨、みかんなど。

シダックスデリカクリエイツから、素材毎の単品でパウチにつめられた食品です。

薄味で仕上げているので、他の料理と組み合わせて使うこともできそう。特に、魚、肉、卵類が豊富なので、タンパク質不足が心配な高齢者には強い味方になってくれます。

タンパク質食品は、白身魚、さわら、鮭、いか、ビーフ、ポーク、チキン、卵、厚揚げ、高野豆腐、ハム、海老、等など。野菜も、他ではあまり見られないほうれん草、小松菜、ブロッコリー、枝豆、カリフラワー、椎茸、トマト、キャベツをはじめ、ごぼう、竹の子、薩摩芋、大根など。

キューピーは、区分1で記載したとおり。

区分4 かまなくて良い

ホリカフーズより、「メインのおかず」、「もう一品」、「主食」、「デザート」と、揃えています。

固形を残さず、滑らかなクリーム状にミキシングして、噛むことや飲み込むことを助けます。メニューが馴染みの家庭料理ばかりというのも、おススメしたい理由です。

キューピーは、区分1で記載したとおり。

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