新オレンジプランの『認知症カフェ』が、介護難民救済になるか?

認知症カフェの本質はこんごの介護難民救済よ

厚生労働省は、新オレンジプランを発表し、その中に『認知症カフェの設立』を記述しています。
このプランの実施予定は、2018(平成30)年度から、全ての市町村に配置される認知症地域推進員などによって、地域の実情において実施されます。

既に先駆けて『認知症カフェ』は存在し、多くの認知症を抱える家族は、家の近所の認知症カフェの場所を、探しているようです。
介護士と料理を作る高齢者

認知症カフェって何?

認知症カフェは、お茶やお菓子などを食べながら、認知症や家族の方が交流を行う場所のことです。
ディサービスやディケア等で行われている、レクレーションや、介護知識が学べる場であったりするなど、各々工夫を凝らしたイベントが企画されています。

現在設立されている『認知症カフェ』の実情は、認知症の人と家族の会(以下、家族の会)が、2011年に調査しています。
調査結果参考にしながら、『認知症カフェ』について考えてみました。

元の大がかりな認知症施策が縮小されて現在に至った

そもそも政府の認知症の施策は、大がかりなものでしたが、現状が分かってくるに従い変更されてきたと感じています。
2012年6月(平成24年)に厚生労働省認知症施策検討プロジェクトより、オレンジプランが発表されました。

この時の施策は、医療、介護施設、街、家族が連携して、認知症の早期発見を行う方法が詳細に打ち出されていました。
認知症予備軍の家庭を『認知症初期集中支援チーム』が、定期的に訪問してその結果を、介護施設や医療機関にフィードバックするというものです。

オレンジプラン発表後の記事に、そんなことより認知症方がが集まる場所を作ってと書きましたが、増え続ける高齢者のことを考えると、かなり現実性に欠ける計画だったと思います。
それにしても、この時の記事の内容のようなことが、現実になります。自画自賛!
私のつたない文章が読まれたとは思いませんが、多くの認知症の家族の願いは、現在進められている『認知症カフェ』のようなものですよね。

認知症の方が健康な人と一緒に共存する方法

過去も今も、政府は在宅介護を推進しています。

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今回の新オレンジプランでは、認知症は、病気として医療の対象とするのではなく、老化のいち現象としてとらえ、地域で支える方向に舵を向け直しています。
認知症の方も、自分らしい人生を送れるし、結果論としては、家族の望む形です。

しかし本音のところは、増え続ける医療や介護現場から、認知症患者を減らしたい思惑もあるようです。
介護施設や医療現場で抱えている軽度の認知症患者を、少しでも『認知症カフェ』に流動さるための受け皿となります。

認知症の介護に疲れ果てた家族が、藁をもつかむ思いでつかみ続けた医療現場は、パンク状態。
国の社会保障費も底が付き始めている今、やっと妙案が現れて、良かった!

そんなことから、『認知症カフェ』は、民間による運営となっていますが、市町村によっては助成金の補助が行われ始めています。

現在のところの認知症カフェの運営状況

建前は以上で述べたとおりですが、現在行われている認知症カフェの運営は、月数回の定期イベントとして開催される程度です。
運営者も下記のとおり、民間で、介護の専門家が常時しているわけでもありません。

正直、このままでは存続は難しそう。
折角の良い企画を、定着させてもらいたいと願います。

下記の結果は、認知症の人と家族の会(以下、家族の会)が、28箇所、うち11箇所は現地に行き、聞き取りも行ったものです。
(参照URL:家族の会による認知症カフェ調査結果 )

  • 運営者は、社会福祉法人とNPOがほとんど
  • 場所は、民家を改装したものや病院や施設の一部
  • 開始時期は2012年より順次増加
  • スタッフは、ボランティア、民生委員、家族会、認知症サポート等、専門職以外の方がほとんど
  • 利用者は、本人:家族:支援者:市民=1:1:1:2の割合
  • 利用条件は、年齢や重症度等など制限あり
  • 運営費は、50万円未満と200万円以上の2パターン
  • 利用者負担で、お茶や軽食を用意

参照URLの家族の会による認知症カフェ調査結果のPDFを、開いてもらうと分かりますが、料理教室、カラオケ・歌、編みもの、手芸などのクラフト系アクティビティ、囲碁・将棋、散歩や体操、園芸など、QOLに考慮した企画も催されています。
本当は、健康な人と一緒に教室に通いたいけど、迷惑をかけるのではと遠慮している方も多いはずです。

月数回でなく、毎日行える状況になればいいのにと思いませんか?

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