スポンサードリンク

納豆で血栓予防を行うにはナットウキナーゼの効果がポイント

納豆に含まれるナットウキナーゼの働きとは何か?

血栓予防には納豆。でも、『脳梗塞などの治療で処方されるワルファリンを飲んでいる方は、納豆を食べるのは良くない』ことは、常識になりつつあるようです。(以前、 こんな記事を書きました。今も納豆人気は、健在です。 )

血栓ができる原因は、生活習慣や年齢が原因しています。運動や規則正しい食生活を心掛けることに加えて、血栓溶解作用や凝固極性作用のある食べ物をとり続けることで、効果を上げることができます。

生活習慣は一度に改善することは難しく、ついつい対応を先延ばしにしがちですが、血栓は待ってはくれません。サプリメントの助けを借りながら、徐々に食生活も変えていく方法が、恐ろしい病気を引き寄せない手立てとなります。納豆

小林製薬のナットウキナーゼのサプリに興味をもった訳

小林製薬のナットウキナーゼは、納豆に含まれているビタミンK2を除いていることから、興味を持っていました。ビタミンK2は、脳梗塞の治療で処方されるワルファリンの効きを悪くし、血液を固まりやすくする働きをもっています。

このようなことから、納豆のサプリメントは数多いのですが、小林製薬のものを試飲してみました。1か月しか試していませんが、体が軽くなった気分です。

特に納豆に含まれるナットウキナーゼについて、まとめてみることにしました。小林製薬ナットウキナーゼ

小林製薬のナットウキナーゼ摂取の臨床実験

小林製薬では、ナットウキナーゼ摂取による血栓溶解の臨床実験を行っています。

方法は、健康な男性12名を対象に、6名にはナットウキナーゼを2000FU(注1)飲み、6名にはプラセボ錠(注2)を1回摂取します。摂取前と摂取後の2時間後、4時間後、6時間後、8時間後に血液を採取して、凝固・溶解を示す成分などを測定します。

その後、ナットウキナーゼを飲んだ6名と、プラセボを飲んだ6名が入れ換わり、再試験を行いました。

実験結果は、血栓が分解されたことを示す血中のDダイマーは、ナットウキナーゼ摂取後、6時間から8時間にかけて効果が大きく現れていたそうです。

スポンサードリンク

注1)2000FUとは、ナットウキナーゼの活性の強さを示す単位で、現在、国際的に広く使用されています。血栓予防を期待して1日当たり、2000FUの摂取が推奨されており、臨床実験でも2000FU/日の摂取によって、良い結果がでています。

注2)プラセボ錠とは、有効成分を含まない偽薬のことで、医薬品の効果を調べる時のダブル・ブラインド法で行う際に使われます。本物と全く同じような、色形にして、飲んだ本人も偽物かどうかが分からないようにします。

ナットウキナーゼって何だろう?

ナットウキナーゼとは、納豆の周りの糸を引くネバネバした部分に含まれている、『タンパク質分解酵素』のことです。血栓の主成分である、フィブリンという繊維状のタンパク質を強力に分解する働きを持っているのです。

怪我をして出血した際に、血液が固まり傷口は自然と塞がりますが、血管の中でも同様の事が行われています。休みなく流れる血液の圧力に耐えきれず血管はダメージを受けると、傷口を塞ぐように、ダメージを受けた血管の部分に血栓ができます。

人間の体の中にも、できた血栓を溶かすプラスミンと呼ばれる酵素を持っていますが、血栓が増えると間に合わなくなります。ナットウキナーゼは、血栓を溶かす作用がある他、このプラスミンと呼ばれる酵素を助ける働きもあるのです。

怪我をして血液が固まるのは、ご存知のとおり血小板が傷口に集まるためです。日本薬学会第124年会要旨集によると、ナットウキナーゼは、血小板が過剰に集まることを抑制する働きがあります。

他、手足の血流改善や、高めの血圧を下げる作用等も注目を集めているそうです。

期待できますね、ナットウキナーゼ。

ナットウキナーゼの経口摂取の有効性

ナットウキナーゼは酵素でタンパク質ですので、経口摂取することで、タンパク質の最小単位であるアミノ酸にまで分解され、再びナットウキナーゼにとして働かないのでは考えられます。

しかし、発表されている基礎研究データによれば、ナットウキナーゼは最小単位まで分解されずに、腸管から吸収され血液中で検出されています。タンパク質でありながら、口から摂取しても血栓溶解酵素としての働きは、損なわれない事が分かっているのです。

しかも、その働きは8時間以上も続くことは、実験済みであり、他のメーカー実験でも同様の結果が得られています。

スポンサードリンク