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ビタミンB12が不足すると高ホモシステイン血症となり動脈硬化に

ホモシステインと動脈硬化の関係について

動脈硬化は、血液中のコレステロールの量が影響すると言われていますが、低コレステロールであっても、動脈硬化になる場合もあります。従来、血流の病気はコレステロールの高い食事を制限することが、大切な予防と言われていましたが、実は、コレステロールを溜めない食品と同時に、体に良い食べ物も食べることが必要です。ジョギングする高齢者

動脈硬化の隠れた原因に高ホモシステイン血症がある

コレステロール以外の心臓や血管系の病気の原因とされているのが、高ホモシステイン血症と呼ばれるものです。ホモシステインは、人間の体内に存在するアミノ酸です。

血液中にホモシステインの濃度が高くなると、動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞に至ります。これは、若年でも例外ではありません。

ホモシステインとは

ホモシステインは、必須アミノ酸のメチオニンが代謝される過程の中で、作られるものです。必須アミノ酸は、他の必須アミノ酸と、相互に関連しあいながら体の中で働きます。いずれのアミノ酸が欠けていても、いけません。メチオニンが、危険因子とかかわっているからといって、食べないわけにはいきません。

しかも、メチオニンは、特に他のアミノ酸との合成に欠かせない物質であり、肝機能やアレルギーの原因であるヒスタミンを抑えなど、多くの働きをしてくれています。

メチオニンは体内に入ると、ホモシステインに代わり、ホモシステインからシスタチオニンに代わり、シスタチオニンからシステインに変換されていきます。その中で、ホモシステインからシスタチオニンへの代謝が行われなかった時に、ホモシステインが残り、血中に溜まっていきます。

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ホモシステインを血中に増やさないためには

ホモシステインからシスタチオニンに代わるためには、葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6が必要です。もし、いずれかが足りなければ、高ホモシステイン血症となります。体内にこの3つビタミンがバランスよく、豊富にある状態であれば、高ホモシステイン血症を予防するのです。

ビタミンB12を多く含む食べ物は、しじみ、鶏肉(レバー)、味付けのり、あんこうのきも 、焼きのり、すじこ、煮干し、あさり、豚肉(レバー)、いくら、はまぐりの佃煮などです。ビタミンB6を多く含む食べ物は、にんにく、ドライイースト、酒粕、ピスタチオ、牛肉(レバー)、マッシュポテト(乾)、まぐろ/赤身、抹茶粉などです。葉酸を多く含む食べ物は、枝豆、ホウレンソウ、アスパラガス、ブロッコリー、納豆、甘栗、焼き海苔、きな粉、いちごなどです。

ホモシステインとアルツハイマーの関係も明らかになりつつある

ホモシステインは、動脈硬化の原因とも言われていますが、アルツハイマー病の危険因子とも言われています。以前から疑われていたのですが、近年、ホモシステインとアルツハイマーの関連性が、明らかになりました。

佐賀女子短期大学名誉教授の長谷川亨によると、アルツハイマー病のマウスや老人を対象とした実験で、運動や、緑黄色野菜の多い食べ物、ストレスの少ない生活、コーヒーやお茶を飲むことで、ホモシステインの血中濃度を下げて、認知機能も改善できると発表しています。

また、ホモシステインの血中濃度は、高齢になるほど高くなると言うデータもあり、その原因は内臓の健康となります。上記に上げたビタミン3種を食事から採った際に、体内のビタミンの吸収を良くするために、胃や腸の機能を整えることも必要になってくるのです。

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