老人介護の地方移住は、利用する老人の健康度によって違う

もし自分が入居することを考えると、地方移住は歓迎

数年前までは、私が住む神奈川でも、人間らしい生活や個の尊厳のために高齢者施設は、個室をすすめる声がありました。でも、近所に建った特別養護老人施設は、多床室です。高齢者施設と子供

個室が良いか?多床室が良いのか?

今は、多床室であるほうが、『職員の目が届きやすい』と言われています。財政が厳しくなったための、き弁です。

逃げ場のない狭い空間で我慢

自分が生涯暮らす居住空間が、カーテン1枚で区切られたプライベート空間でしかなかったとしたら、どう考えますか?多床室を良しとする人に、尋ねたいところです。

1度でも入院した事がある方なら、隣に来た人によって、精神状態が左右される事を知っているはずです。いびき、臭い、深夜のテレビ、せきや独り言などを四六時中聞かされ、逃げ場がありません。

高齢者にありがちな迷惑行為も

特に高齢者の場合は、認知機能が衰えているために、別の意味での困った症状に悩まされます。奇声や徘徊などです。

カーテンの隙間から頭だけを突き出し、のぞき込む高齢者も見た事があります。あいきょうが合って良いと思うのは、たまに見るからでしょう。

毎日、カーテンから頭を突き出されて、のぞかれる生活を想像してください。うんざりします。

個室が良いのか多床室が良いのかは、立場によって異なります。利用者の立場から言えば、個室の方が良いに決まっています。

地価の高い都会では個室はぜいたく

ただ、地価の高い神奈川で、特養への入居を希望するなら、もう、多床室しか選択の余地がありません。もし、私の母を入居する時は、『おおぜいの方がにぎやかで楽しいし、介護さんに声もかけやすくていいわよ。』と、私は白々しく言うでしょう。お金のためですもの。

今なら地方で特養で個室も可能

ただ今なら、地価の安い地方で特養への入居をしたら、個室への入居も可能性があります。私の義母は、トイレなしの有料老人ホームよりちょっと狭いくらいの部屋に、1人で寝かされています。タンスを入れたり、仏壇を入れたりもできるほど広いのですが、規則があるのでしょうかね。行っていません。

義母の部屋は、職員の目が届かないという理由で、ドアは開けっ放しになっています。深夜のテレビの光で安眠を妨害されることはなさそうです。音はさすがに聞こえてくるものの、多床室に比べたら精神的に楽です。

介護老人の地方移住は、姨捨(おばすて)山か?

結論から言うと、既に老人施設は姨捨(おばすて)山です。

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『大逆転の痴呆ケア』の著者である、介護士の和田行男さんは、『家族に代わってみとるまでまでが自分の役目』と言われていました。耳に残っています。

家族に見守られながら死を迎えていないのが、施設の普通なら、既に姨捨(おばすて)山だよね。

介護が必要になった老人の地方移住を政府が進めていて、異論を唱える方もいます。多分、扶養控除等の問題などの自分側に、理由があるからでしょう。 受け入れ側の地方が、困惑しているのは、先の記事に書いたとおりで理解できます。

利用者側から言うならば、健康度によって違ってきます。

自立度の高い高齢者は、都会の方が便利

地方に住みたい若者が増えているそうです。自然を利用して生活する、目的や夢がある方でしょう。

病院へ通い、日用品の買い物も一人でこなせる自立度の高い高齢者なら、都会の方が便利です。田舎に住む義母のために、義兄は日用品を車で届けていました。

都会であれば、病院へ通うのも、買い物にも困りません。生涯学習のためのカルチャーセンターも利用できます。介護施設のイベントをうらやましがる必要がないほど、趣味やスポーツを行える施設、老人クラブはそろっています。

自立度が低いなら地方の施設よね(独断)

自立度が低くなり施設に入るなら、地方の方がいいに決まっています。

いくつか、老人施設を見学しました。リゾートホテルを思わせるような、ゆったりとしたロビーに、広い駐車場を完備しながら、訪れる人はいません。広い駐車場に、1台だけとか、ない時も。

施設内の高齢者も、自分で外出ができる方はあまりいないようで、ロビーに高齢者はいません。高齢者と家族も見ません。

施設と提携している医師に往診をしてもらい、衣食住に労せずとも整えられています。レクリエーションも施設の中です。洗濯サービスを使い、おむつも施設のものを使えば、家族が通う必要もありません。

自宅介護で行っていること、施設が賄ってくれているようです。差額ベッドを2万近くとる病院でさえ、タオル、洗面用具、おむつの運び入れ、などなどを要求するのに、老人施設はびっくりするほどサービスが行きとどいているといえます。

閉じられた施設内で生活しているのだから、地方も都会も関係ありません。むしろ、都会と同じ費用で、個室が使えて人間らしい生活ができるなら、地方の方が良いに決まっています。

高齢者の地方移住は、利用者にとっては悪くはないのです。悲しい現実を書いて、ちょっと後味が悪い記事になりましたが、き麗事だけではないのです。

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