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わずかな手間で、長期の快適を手に入れよう

認知症の進行を遅らせたとしても、老いには勝てません。
進行しても出来るだけ介護負担を減らす工夫をして、高齢者に寄り添って、早め早めに対応すると違ってきます。

忘れていた生活の快適を実感させる

入浴や着替えを拒む高齢者の場合は、入浴後のさっぱり感や生活感を、何度も実感できるようにしたいものです。
湯船に入る高齢者

着替えをすることで人との会話が増えたり、おしゃれって楽しいと思えるようになればしめたもの。
生活意欲が無くなり、次第に身なりに構わなくなるにつれて、身だしなみも気にしなくなります。

我が母に洋服のこだわりはないだろうと思っていましたが、ディケアがそうさせませんでした。
着ている服などのセンスを、大袈裟に褒めたりするだけで、毎日の衣服にも気を配れるようになります。

身なりが清潔になれば、徐々に、部屋での整理整頓にも気配りしてくれます。
なんだか、異臭がするからと放置するより、ずっと同居がし易くなるはずです。

意味不明な行動には意味がある

まだ、誰も異変に気がつかない頃、母が開け閉めする窓の鍵だけが壊れてしまいました。
偶然かな?と、深く考えませんでしたが、時を違えて、今までに4回壊れています。

他の家族が使用する窓は、一度も鍵を直したことがないのに、4度も変えているのです。

長ーい期間を経て、脳は老化していくので、本人も家族も見逃しがちです。
鍵を壊しただけで、『認知症かな』といちいち考えません。

鍵の使い方が難しい

窓の補助鍵の使い方が分からないので、一度も使用していませんでしたが、改めて購入してみました。
割と簡単で、使う時の音がカチャとして楽しくなります。

きっと、うまくいくだろうと思って、母の部屋にも取り付けてみましましたら、毎回補助鍵をかけています。
何十年間もついている補助鍵の使い方は、全く理解できないのに、新しいものは1度で使いこなします。
鍵の使い方が難しいと、開閉の方法も覚えづらくて、壊していたのかもしれません。

『そんなこと、知ったこっちゃないよね。』ですめば良いのですが、得てしてそうでないこと多いですね。
ことに、鍵に関しては、家族中の防犯上の問題です。

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正しく鍵が使えれば、家族は安心して外出ができます。

昔の習慣からせん妄を抑えた

不可思議な行動の意味を解明することで、せん妄や幻聴を抑えることができるそうです。
国立長寿医療研究センターの情報によると、要介護5の女性が椅子にもたれると、『つぶれちゃう』『足を踏んじゃう』と口走るようになったそうです。

その女性の夫は、妻の性格、好きな事、嫌いな事、こだわりなどを、『ひもときシート』に、細かく書き出してみます。

そうすると、孫好きの奥さんは、乳児期3人を娘から預かり、おんぶひもでおぶってあやしていたそうです。
腰につけていたコルセットの締め付け感が、おんぶひもと混同させて、孫をおんぶしているつもりでいたのです。
孫をおんぶする高齢者

男性は、孫たちの写真に名前と年齢を記入した後、何度も、『みんな成人した』ことを妻に繰り返し告げました。
その結果、妄想はやみました。

他に、よく言われていることは、深夜のトイレに行く途中、廊下に写った自分の影が人に見えると言います。
トイレまでの通路は、影に気を配って、豆電球などを複数配置することです。

身長と等身大の鏡台も同様に、人と勘違いします。
人がいると言った時、やみくもに否定しないで、何か勘違いするものを探すことも方法です。

人の言うことを全く聞かない

どこの老人も、悲しいまでに頑固です。
一度言い出したら、聞きません。

手足が利かなくなって介護負担が増えると、頑固な高齢者ほどイライラすることは無いだろうっと察します。
間違ったことを正そうとしても、大声を出すか何度も言うかぐらいしか方法がありません。
ケアマネジャーや介護施設に相談して、間違っていることを、一緒に伝えてもらうと楽になります。

もうひとつ。
私は4年介護していますが、介護者は高齢者の身になって正しいことだけを、言い続けるべきと考えます。(当たり前ですが。)
自分の利益だけになる事や、介護者の負担になるようなことは、元気な時以上に気を配るべきです。

偽善者になれと言うのではなく、いつも正しい事を言い続ける事で、信頼を積んでいくのです。

高齢者が言い分を通そうとした時、『いつも正しい事を言っている身内だから』と、納得ができる状態を、通常から作り上げていくことが大切です。

 

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