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老健と特養の違いを実感させられた義母のお見舞い

特別養護老人施設は、運動機能が低下した人向け

手足や腰の痛みに悩まされた義母が、浴室で転倒後、入院中に要介護5に認定されました。介護老人保健施設 (老健)でリハビリを受けながらも、体調を崩し病院と行ったり来たりしているうちに、待機待ちをしていた特別養護老人施設に入居できるようになりました。 施設へお見舞い

世の中に人は、予想外にクールだ

特別養護老人施設は、別名、介護老人福祉施設と呼ばれ、要介護3以上で一人での生活が困難な方が入居する施設です。認知症の場合、ランクA、B、Cと認知度に応じて区分されて、介護支援が行われています。認知症の対応が、ここ2~3年のうちに新たに加わっています。

初めて訪問する特別養護老人施設(特養)に行ってみると、お見舞いに訪れる人もほとんどおらず、駐車場は私たちの車のみです。当然ですが、車椅子で庭を散歩している人影も見ません。

まぁ、私とて義母が倒れて約2年の間に、今回で2回目の訪問で誇れたものではありません。

老健と特養の違いは

本音のところは重度の認知症の場合、特別養護老人ホームでの受け入れは難しいようです。認知症に特化したグループホームへの入居が、やっぱり、障壁が少ないということになるのでしょう。最終手段は、書きたくありませんが、精神病院であるということが、今だ現実なのです。

老人保健施設(老健)では、自宅で日常生活が送れるための、機能回復訓練の場です。理学療法士や作業療法士が在籍して指導が行われ、ほぼワンツーマンの状態でリハビリを受け続けられます。体の障害も、自分の力で体を動かせる軽度の方です。

特養は終身入居

特別養護老人施設は、機能回復が困難な方の日常生活を手助けする施設です。老健のように積極的に、リハビリが行われるわけではありません。一人ひとりの症状に応じた、回復に向けてのケアが、行われるわけではないのです。

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老健は、入居周期も3カ月間と区切られて退所しなくてはなりません。(施設によって一概には言えませんけど。)特養の場合は、終身入居が可能であることが、大きなメリットです。ただし、住民票を移さなくてはなりません。

老健は入居期間が限定される

老健は長期間の入居は制限されますので、老健にこだわるなら工夫が必要です。老健から別の老健へはしごをするとか、一度自宅に戻って再び、戻るとかといった裏技もあるようです。老健で、ショートステイを、繰り返すという方法もあります。

認知症を患っている方なら、頻繁に施設を変えることは、かえって症状を悪化させます。変化した環境を理解する、環境に合わせて行動することは苦手です。

認知症対応

認知症の入居者が増えるに従い、施設ごとに対応が徐々に改善されています。特養であっても看護師や理学療法士、作業療法士を、在籍させてケアを行っている所もあります。しかし、数が増え続ければ、人でも足りなくなり大きな期待はできないでしょう。

現在の認知症と特養の相性は

義母は個室で入口を、常時開けていました。寝ているとどんなに小さな声でしゃべっても、隣の部屋の人の話し声が聞こえると言います。そう伝える義母自身の声も、内緒話の声です。広間に置いてあるテレビの音だけが聞こえ、静寂でシーンと静まり返っている表現も変ではありません。

時々、気に入らないことがあるのか、『大声で助けてくれー』って叫ぶ方がいるそうです。小声でも気になるほどの静かな施設で、それは相当に目立ちますよ。

義母に聞いてみると、ディケアなどで行われているような、イベントはないそうです。食事の時、近所の席の方と話をするくらいだと言っていました。

このようなことから、認知症と特養の相性って、悪いと判断できます。

レクリレーションやイベントを重視するなら、民営のところかグループホームです。認知症の症状の応じたグループホームのような形態の施設を、どんどん増やして欲しいって強く願わざるをえません。

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