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今、分かっている認知症対策の最新情報を放送していました

昨日(2014年7月21日)に、NHKで放送された『"認知症800万人"時代 「認知症をくい止めろ~ここまで来た!世界の最前線~」』を見ました。

認知症の初期の方、重度の方、認知症ではないけど予備軍の方に分けて、最新の対応方法が紹介されていました。

待ったなしの緊急事態に来ている認知症対策です。
医師や介護に携わる人たちだけの問題ではなくて、個人レベルでも出来ることから取り込んでいきたいものです。

番組の内容を紹介してみます。
老夫婦のウォーキング

認知症初期の方に朗報、既存の薬に意外な効果が

淡路島で認知症の診断を行っていた岡田医師は、5年経過のアルツハイマーの患者の進行が通常より遅い事に気づきました。

同じような症例を調べてみると、脳の血流をサラサラにする薬『シロスタゾール』が、アルツハイマーの進行を遅らせることが分かったのです。

シロスタゾールがいいみたい

アルツハイマーは、アミロイドβと呼ばれるタンパク質の蓄積が血管の周囲にはびこり、血流を止めて脳に栄養が行かなくなる事による障害です。
シロスタゾールを飲む事で、血液の流れが良くなりアミロイドβを排出させやすくなる事が分かりました。
脳梗塞の再発を防ぐシロスタゾールは、認知機能の低下を80%抑えるのです。

アルツマイマー型認知症は、別名脳の糖尿病と呼ばれているほど、体の糖尿病と症状は似ています。

糖尿病を発症すると、体はインスリンを分泌させ、脳の海馬にあるインスリンが低下します。
脳内で働くべき、インスリンが足りなくなるのです。

インスリンが糖質を分解しなくなるために、低下した脳は栄養を貰うことができずに、脳機能を低下させてしまいます。
一般に、アルツハイマーの患者の海馬には、インスリンが不足しています。

経鼻インスリン療法にも良い兆候が

鼻から吸入させる経鼻インスリン療法によって、直接脳に届けて、糖質分解を助けるケアを行ったところ、効果がありました。

シロスタゾールもインスリンも、現在医療現場で使われている薬です。
新たに新薬を開発するとなると、認可などで多くの年月を必要としますが、既存薬であれば既に体に投与しているものであるために副作用は明確であるために、医療現場で早くつかわれやすいのがメリットです。
それでも、実用化に向けて2020年頃までかかると言われています。

重度の認知症に関しては、ユマニチュードが有効

徘徊や暴力など周辺症状がおきる原因を、解説していました。

認知症の方は、不安やストレスを感じた時に、ストレスホルモンが分泌されます。
アルツハイマーの方は、ストレスホルモンを抑え、感情を抑制する機能が衰えているために、周辺症状と呼ばれる異常行動となります。

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ユマニチュードが心を和らげる

こうした異常行動は、家族やケアに携わる人が、体をさすったり触れることで気持ちをやわらげ、心地よいリラックス効果で異常行動を起こさせないことが解明されてきました。

番組では、フランス人の認知症専門家であるイヴ・ジネストさんが開発した、ユマニチュードを紹介しました。
認知症の方と接する時は、人間らしく接することで行動・心理症状を和らげていきます。

実際、常に『いや』と奇声を発し続けた女性の方が、イヴ・ジネストさんと話をするにつれて、表情が和らいでいきます。
イヴ・ジネストさんの介助のもとで、手を上げたりするうちに、本当によい笑顔がTVに映し出されます。

ユマニチュードの方法で大事なことは、下記の四つです。

  • 見つめる
  • 話しかける
  • 触れる
  • 寝たきりにさせない

ユマニチュードの技術を学んで、在宅で介護をした方は、肺炎を起こし寝たきりだった夫を歩けるようなった例も紹介されていました。

このユマニチュードを日本に導入する運動をされている本田美和子さんもスタジオに来られて、その技術の詳細を説明してくれました。

認知症予備軍の対応

昨年、イギリス・ケンブリッジ大学キャロル・ブレイン教授のチームにて、認知症患者が減少している事を発表しました。
認知症が特に増える80歳以降で、23%減少していたそうです。

脳卒中や心臓病を予防する

これは、脳卒中や心臓病の予防対策が、認知症の減少と大きく関係していることを示していると言います。

イギリスでは国を上げて、脳卒中と心臓病の予防対策に取り組んでいます。
医師が、予防に貢献したらポイントを加算する制度を作りました。
高血圧の患者が、低血圧になった人数によってポイントがつくといった具合です。

他に煙草の自動販売機を撤去、売り場での陳列も法律で禁止します。
85の食品に対して塩の分量を設定して、スーパーや加工業者が一体となって取り組んでいるそうです。

この試みを10年行った結果、心臓に良いことは脳にも良いということが分かりました。

一人ひとりが生活習慣から予防する

個人が行う認知症予防は、生活習慣病を改善することです。
糖尿病にならないように肥満に気を付け、喫煙習慣をやめ、運動を生活の中に取り入れることです。
運動習慣がある人は、発症の危険性が4割も減ることが分かっているそうですよ。

認知症の発病を遅らせれば遅らせるほど、介護現場での負担を減らすことができます。
ただ、日本の医療現場では、病気を治すことが重要視されるだけで予防に力を入れていないのが現実となっています。

スタジオに来ていた、和田郁男さんも言っていましたが、介護度の要支援1や2への対応がもっと手厚ければ、認知症の数は減るのにといっていました。
要支援の場合は国からの補助も少なく、多くのケアは望めないのが現実です。

 

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