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認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式の効果は

ワクワクしながら生活することが認知症の新薬

差し迫る将来の不安もあり、認知症特集番組が増えました。

認知症と言えば、暴言をはいて全く日常生活が送れないというイメージも、つい最近まではあったはずなのに、日に日に、それが間違っていたことに気がつかされるのです。ノート

認知症の新薬は感情

認知症になったら、進行を止めることはできても回復は不可能と言われていました。今日に至っては、見守りケアは必要であるけれど、普通の生活レベルに戻ることも夢ではなさそうです。

施設の中でも、おむつゼロを掲げているところもあり、随分と時代の流れが進んできています。

中には、病院や施設の過剰な介護が、高齢者の老いを早めるという本もベストセラーになっています。私は、この本は内心極論だと思っていますし、そう一辺倒にはいかないでしょう。

認知症の方でも、出来ることは数多くあり、ひとりひとりがより自分らしく生活することが、認知症の新薬となっていると『NHK ためしてガッテン』でも放送されていました。

アルツハイマー病の記憶の検査において、何の変哲もない物語より、人間の感情に訴える物語の方がはるかに記憶が残ることが分かったそうです。人間の脳の中の感情をつかさどる、”扁桃体(へんとうたい)”を反応させることで記憶に残ります。

感情豊かな生活を送るための支援

認知症の方が、毎日の生活に生きがいを持ち、感情豊かな生活を送り続けることで、好転していく方法があります。

これは、『センター方式』と呼ばれるものですが、患者自身の生活状況や性格から、どのように暮らしたいのか希望を洗い出します。その後、介護方法を見直していくものです。

センター方式の正式名は、”認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式”となります。

5枚のシートを使って、介護者、患者が記入していきます。その後、施設やケアマネージャなどの支援者が検討を行い、具体的なケアプランを見つけていくという内容です。

シートを記入する作業と、どこまでその個人情報を開示するかといった問題は伴いますが、考え方は素晴らしいものがあります。

体調を崩す原因はわずかなこともある

私の母は水分をあまりとる習慣がありませんでした。

私にとって、水分は単なる自分が動くための、ガソリンぐらいにしか考えていませんでしたので、ポットにほうじ茶を入れてそれを飲むように言ってあったのです。でも、いくら言っても嫌々飲んでいて、一口、口にするだけです。

ある日、近所で緑茶を購入してみたところ、水分補給の習慣ができました。単に、お茶がまずかったに過ぎなかったのですが、娘の手前それを口にすることも意識することもなかったのだと思うのです。

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小さなことですが、人を動かしているものは、意外に些細なことなのではと思うのです。体調が悪い日は、電話の応対が粗雑になったり、味見もしないで料理を乱暴に作ったりしてしまいます。些細な障害を取り除くことで、事態が好転することは、日常生活の中で頻繁にあることなのですね。

センター方式とは、患者の好みに合った生活行う上で、障害となる事項の発見と除去をする為のシートと解釈しました。

センター方式はやり方より根底の思想が大切

センター方式のシートをダウンロードしてみましたが、なかなかどうして面倒です。考え方は素晴らしいのに、運用しずらくて勿体ないですね。せめて、それぞれの項目にどんな内容を記載するのか、記入例をもう少し増やしてもらえればとも思います。

各シート毎に記載内容を、具体的に書いてみましたが、こんなことを考慮に入れて介護してくれる体制が整えば、本当に素晴らしいと感じます。『認知症に対する接し方』といった、ありきたりの内容の書籍が好きでない私にとっては、同調できる内容です。

A.基本情報
  • A-1 認知症の種類、施設を利用するまでの経緯
  • A-2 日常生活動作(ADL)情報
     一人で買い物ができる等
  • A-3 病院名、病状、服薬情報等
  • A-4 好きな場所、人間関係、支援者等
      介護保険利用情報(デイケアなど施設での活動内容)
B.暮らし情報
  • B-1 家族情報、親族の関係
  • B-2 現在に至るまでの生活環境、成育歴と趣味
  • B-3 現在の生活環境と生活習慣、趣味、嗜好品、好きなこと、趣味
  • B-4 これからの生活環境 臭い、食事の好み、好きなインテリア
     (チェックシート状になっていて書きやすい)
C.心身の情報
  • C-1-1 日常生活での不自由なこと
      眠れないや何度も同じ話をする等
     (チェックシート状になっていて書きやすい)
  • C-1-2 今後の暮らし方
      医療・支援への要望
D.焦点情報
  • D-1 日常生活動作(ADL)の確認と支援の有無、支援の方法希望
     (チェックシート状になっていて書きやすい)
  • D-2 周囲とのコミュニケーション状況
     話が理解できるか否かなど
  • D-3 生活のリズム
     排泄回数、水分摂取量、ヒヤリハット(転倒)など
    D-4 1日のバイオリズム
     朝方気分が良いなど
  • D-5 人間関係
      3項目に分けて、自由に記載できるようになっている。
      患者本人は、書きにくいんじゃないの?
E.24時間アセスメントまとめシート

上記に内容から、3つの項目のわけで自由記載。これも、患者自身で気が付き書くのはちと、難しい

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