生活習慣と食事でうつを引き寄せないこと
高校生が時々口にする『やる気が無い』とか『かったるい』は、単なる怠けの場合が多いのですが、高齢者がうつ状態になったら、いささか困ります。(あっ、若い子でもうつになります、失礼!)
うつの原因は、セロトニン不足
ケアマネジャーが言っていましたが、ディサービスに関しても、『何のために行くのかわからない』と、ぼやくお年寄りもいるそうです。『どうせ、行ってもしょうがない!』なんて、言われてしまったら、もはや頼みの綱が絶たれた気分になります。
何をするにもやる気が無くなって、愚痴ばかりの生活は、高齢者にとっても介護する側にとっても避けたいものです。
高齢者のうつは、若者とは違って明らか病気です。脳の中の神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンが少なくなっているために、体内のリズムが上手く作れないで、意欲が無くなってしまうのです。
セロトニンが減る原因は、大きくは生活習慣が原因しています。アドレナリンの場合は、薬物や炭水化物の摂取不足があげられます。
セロトニン減少の原因は、下記の通り。
- 朝寝坊
セロトニンの生成は、起床直後30分間の間に日光に当たることで促進されます。
朝寝坊したり、昼夜の逆転の生活が続くとセロトニンが減ります。 - 運動不足
ウォーキングやジョギングなどのリズム運動がセロトニンを増やします。 - 栄養不足
セロトニンをつくる栄養素を摂取していないために、不足しています。
セロトニンを食べ物で補うとしたら
セロトニンの原料は、トリプトファンというアミノ酸です。肉類、魚類、米、緬類、乳製品など、タンパク質を含む食品の中に含まれています。さらに合成をするために、ビタミンB6と炭水化物の摂取が必要となります。
ふたつの栄養素が含まれていて、毎日簡単に採り続けることができる食品は、下記のようなものです。
- 朝食なら、牛乳とバナナ。
牛乳 200CCにトリプトファン76mg
バナナ 1本でビタミンB6が0.38mg - おやつの時間なら、落花生と抹茶。
ラッカセイ 100gあたり、トリプトファン270mg
抹茶100gあたり、ビタミンB6が0.96 - もっと簡単に単品で一度に摂取できる方法というなら。
鶏挽肉 100gあたり、トリプトファン240mg、ビタミンB6が0.68mg (一般に鶏肉関係はうつに良いと言う話があります。)
かつお 100gあたり、トリプトファン950mg、ビタミンB6が0.76mg - ビタミンB6の含有量は少ないですが、手頃な食品では。
納豆 100gあたりトリプトファンが240mg、ビタミンB6が0.29mg
早期対応で、医者の薬に頼らない生活を
うつ病になったら専門医の医療を受けますが、処方される抗うつ剤はセロトニンを増やすものです。医者の薬に頼らない生活をするためには、うつ病にならない生活習慣を続けることで対応できます。
うつ病が進行すると認知症になると言われていますので、早期対応が必要となります。
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