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月1回の用事は多いし、サービス利用時の手続きも多い

先日NHKで、『どうする介護離職~職場を襲う“大介護時代”~』の放送がされていましたが、介護離職者の問題は年々増加する一方です。
当番組の国谷裕子さんも解説していましたが、現在介護保険で使用できるサービスは、自宅に介護者がいると言うのを前提で作られています。
サラリーマンの後ろ姿

現在の介護サービスは介護者がいることが前提

そうなのです。誰か一人が専属で、介護担当をしていなければ介護サービスも円滑に受けることは難しくなります。

8時に出社する方のために、8時前にお迎えに来てくれるディサービスはありませんし、訪問介護とて早期対応、24時間対応をしてくれるところもそう多くはありません。
運よく、周囲の方の援助で、それらのサービスを利用できたとしても、サービス利用の手続きは必要ですし、毎月の通院などには、やはり付き添っていかないと病院側に迷惑をかける恐れがあります。

薬の置き場所を忘れて、病院に訪れる高齢者

先日、母に付き添って訪れた病院で、薬の起き場所を忘れてしまったと思われる高齢者が、薬を貰いに来ていました。
『この前薬を渡したばかりで、期間を開けずに薬を出すことができない』と、看護婦さんに説得されても、尚も納得できずに押し問答をしていたのを見ました。
きっと、初期の認知症状が現れているのでしょう。

薬置き場をしっかりと管理する、家族がいれば何の問題もありませんが、そんな些細な事で困った状態に陥ってしまうのです。
薬以外にも事務手続きで、コミュニュケーションがとりにくくなって、病院の受付で押し問答をおこなっている方も良く見ます。

月1回が重なれば介護者は負担

月1回の病院も、診療科目が2つ3つあれば、月2回3回と休暇をとらなくてはなりません。
他に、特別な検査が発生したり、急に容態が急変すれば、また新たに病院に行くために日を調整しなくてはなりません。

ケアマネージャの定期訪問は月1回と決められているらしいのですが、訪問時間は平日の昼間となります。
平日の昼間は、誰もが勤務時間で忙しいけど、その為に会社を休んだり、自営なら仕事を止めて対応せざるを得ない状況となっています。

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介護システムが手厚くなるのは感謝しているけど、その度に、介護者の時間と手間が増え続けるのが現状です。
福祉用具をレンタルすれば、長い事業者の説明を聞き、1つのレンタルに最低3箇所は印鑑を押さなくてはなりません。

社会は限界が来ている

ずっと以前、介護離職の問題を自宅勤務で補えないのかと書きましたが、良く考えてみると事務職以外の人、サービス業等の人はそうも言ってはいられません。
現状を把握していなくて、大変軽率な発言をしてしまいました。

介護離職の問題は、"低所得者でも入居が可能な特別養護老人ホームの入居が困難なこと"、"現在の日本の雇用にゆとりがないこと"、"核家族化して、家族で介護を分担することができないこと"等など、様々な問題が絡み合っていて、どこかを改善すれば上手くいくと言う問題でもなさそうです。

深刻な問題でありながら、正直解決の糸口を見つけることは、はっきり言ってないんじゃないでしょうか?

親の介護が必要になった時、あらゆる情報を入手

こんな状況を受けて、NPO法人『自立支援センター ふるさとの会』というところでは、低所得者の安否確認やサービス支援等を行う、民間のアパートに入居できるように支援をしています。
しかし、こうした支援付き住宅はまだ少ないのが現状です。
生活支援もそう、多く期待はできないでしょう。

親の介護が必要になった時、あらゆる手を尽くして介護サービスで適用できないか検討してください。
ケアマネジャーの知恵を借り、高齢者のいるご近所の方も知恵を貸してくれるかもしれません。自らの足で出かけて、『実は、困ったことに・・・』と相談するべきです。

介護離職を前向きにとらえるには?

それでも駄目だったら、やはり離職しかないのでしょう。

親の介護をしているうちに、今の高齢者から様々なことを学ぶことができました。
明らかに寿命は延びているのにもかかわらず、自らをメンテナンスしていかなければ、健康寿命はあり得ないと言うことです。
さらに、定年を迎えても、それ以降の人生は長いとことです。

定年を迎える前に会社から離れた人は、そうでない人に比べて早く第二の人生を探す機会を得ることができたと考えます。
第二の人生を豊かにするための準備期間として、前向きに考えることはできないだろうかと思うのです。
やっぱり、難しいですよね。

 

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