糖尿病の合併症の中に、認知症も含まれる

健康診断の数値を利用して、生活習慣病を予防する

糖尿病は適切な治療をしないで放置しておくと、恐ろしい合併症を引き起こします。手足のしびれや筋肉に委縮等からはじまって、目の網膜に障害がおこり失明してしまうことも。腎機能にも影響し、人工透析が必要になることもあるのです。

実は、その合併症の中に認知症も含まれていることが分かってきています。その数、糖尿病者が認知症を発症する頻度は、非糖尿病者に比べて、2~4倍高いとされています。糖尿病を予防することは、すなわち認知症予防につながります。規則正しい食事

アルツハイマー型認知症と糖尿病

アルツハイマーの原因は、脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積されたものが変質することで、脳細胞を壊していくものです。アミロイドβは、通常に人の脳の中にも蓄積されていますが、インスリン分解酵素によって分解され、悪影響を及ぼさないような仕組みになっています。ステーキ

高脂肪の食生活がアミロイドβを溜める

ただ、高脂肪食などの食生活を続けていると、血液中に過剰に増えた糖を下げるために、膵臓がインスリンを過剰に作り出します。 インスリンによって、血中の糖の量は下げられますが、インスリンは残ります。大量のインスリンを分解するには、インスリン分解酵素が必要です。

アミロイドβの分解を行っているのも、実はインスリン分解酵素なので足りなくなってしまうのです。そのため、アミロイドβは溜まる一方になるのです。

糖尿病の低年齢化が進んでいる

アミロイドβが溜まり始めるのは、40代。早い人でも30代糖尿病のリスクがあると言われていました。しかし、昨今の『フォーストフード、スナック菓子、コンビニ弁当が、当たり前になりつつある食生活から、小学生高学年から2型糖尿病を発病する子供もいる』という、ショッキングな話も聞きます。

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糖尿病の発病が低年齢化していると言うことは、糖尿病予備軍は増加傾向にあることが推測されます。平成22年度の調査では、70歳以上の5人に1人は、糖尿病が強く疑われるという結果となっているそうですよ。

インスリンが作れない方

高脂肪食の食習慣が無くても、問題です。元々、体内で作られるインスリンの量が少なくても、認知機能に影響を及ぼすからです。食後、インスリンの働かないために、下がるはずの血糖値が下がらないままだと、全身の細胞は糖(エネルギー)を受け取ることができません。

こうした、血糖値が高い状態が続くと、注意力や遂行能力(物事を段取り良く行う能力)が損なわれていくのです。

低血糖の方

認知機能の低下は、低血糖無状態でも起きます。脳は元々、糖で作られていて、大食いと言われていますので、糖不足は脳にダメージを与えてしまいます。

糖尿病の薬が利きすぎて、低血糖な状態になった場合は、認知機能に問題が起きます。言動に不可思議な事があったら、血糖値を測り糖の補充が必要です。

低血糖な状態を繰り返すことで、認知症の発症のリスクが高くなるそうです。

健康診断の結果で毎年チェック

既にご存知のとおり、糖尿病は生活習慣病で、病院の薬を飲むだけでは治療はできません。食事療法に加え適度な運動を心掛けていくことが大切です。何をおいても、糖尿病にならないように予防することが必要です。

身内に糖尿病を患った方やメタボ傾向にある方は、毎年行う健康診断の結果をチェックして、体の状態を把握しておきます。

糖尿病の初期は自覚症状がありません。また、糖尿病を発病して治療をしていても、知らず知らずのうちに油断して、悪い生活習慣に逆戻りして、体内で進行しているケースが多いと聞きます。それにともなって、合併症のリスクも高まるのです。

健康診断の結果から、判断できる項目は下記のとおり。

  • 血糖値
  • HbA1c(ヘモグロビン エイ ワンシー)
  • BMI(体重Kg÷身長mの2乗)の値が27以上だと、糖尿病の発病率が2倍になる

もし、上記の診断結果で糖尿病の疑いが見つかった場合は、放置しないで病院で診察してもらいます。早期の適切な処置と生活習慣の改善が、血糖値をコントロールして糖尿病の進行を防ぐことができるからです。これが、認知症の予防に繋がります。

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