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海外では認知症の施設で使われている

認知症患者の非薬物療法のケアの中の一つに、介護ロボットの活用があります。

老老介護の時代に入り、年齢を重ねた介護者を助けるロボットが注目を集めていますが、別のタイプのロボットです。
気弱になりがちな高齢者の心に寄り添う、癒しのセラピーロボットとなります。
アザラシパオ

介護ロボット・パロとは

その介護ロボットは『パロ』といって、タテゴトアザラシの赤ちゃんです。
体の中にセンサーや人工知能を入れ込み、人間の呼びかけに答えます。触れることにより、生きているペットのように動物らしい動作を行い、時には鳴いてくれるのです。

大きさは、小型犬よりはやや大きめの長さ57センチ、重さ2.7Kgで、手触りのふわふわ感があるぬいぐるみような外観をしています。
顔の表情も優しげで、本物そっくりに作られています。

パロができること

約50語の単語を識別することができ、何度も名前を呼び続けることで、学習してその名前に反応するようになります。

体の中の内蔵センサーが、圧力、熱、光、音声、姿勢を感知します。声を掛けたり、なでたりすることで、約20種の鳴き声で答えたり、まぶた、頭、前脚、後脚を動かして反応します。
目の部分は明るさを検知しているので、カメラのフラッシュをたくと、まぶしい表情をします。

口のところから充電が可能で、おしゃぶりの形をした電源アダプターを取りつけます。
充電後の連続動作時間は1.5時間ですが、充電中も動作可能であるために、長時間使うことが可能となっています。
下の写真充電器と繋がっているのが、わかりますか?アザラシパオ

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介護ロボット・パロの価格は、3年間の保証とメンテナンス付きで42万円、1年間の保証付きの場合は35万円で、大手百貨店などで購入できます。
現在約1,800体が販売されて、購入者は、介護事業や法人が約30%、個人が60%です。個人が、多いと言うことが少し意外であったりします。

介護ロボット・パロの市場での反応

アニマルセラピーと同じ効果を狙っていて、産業技術総合研究所で開発されたパロは、2002年にはギネスブックで「世界一の癒しロボット(The Most Therapeutic Robot)」として認定されました。

アニマルセラピーの効果は高いのですが、衛生面や、生き物であるために噛みついたりする恐れもあります。
また、一人暮らしのお年寄りが先に亡くなった時に、ペット世話をする人がいなくなると言った動物愛護の面からも、多くの問題を残していました。
ぬいぐるみであれば、こうした懸念がなくなります。

パロは、海外での評価も高く、世界20カ国の病院や施設等で試験的に使用されています。
デンマークやイタリヤのナーシングホームでは、認知症の方向けにパロを活用しているということです。スウェーデンでは、福祉用具などと同等の扱いとして消費税が免税されています。

介護ロボット・パロの効果

介護ロボット・パロで期待する効果は、ストレスの軽減、うつの改善、不安の低減、苦痛の低減、認知症のBPSDの緩和と抑制、会話機能の改善と回復といった、認知症を含む精神疾患に悩む方達のケアです。

徘徊などが見られる認知症の進行した方に、効果があることが実証されています。
軽度の方は、おもちゃで遊ぶことに自尊心が傷つけられる思いがするのか、活用できないという面もあるようです。

また、一人暮らしのお年寄りが、寂しさを紛らわすために話し相手になったり、積極的に触れることで、血圧や脈が安定します。

介護現場では、若いヘルパーの方と、高齢者の話の接点が見つからない場合、パロを通じて話を行うことでコミュニュケーションがスムーズにいくといった効果もあります。

 

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