糖尿病が及ぼす認知症は、血管性型とアルツハイマー型

毎日の積み重ねが認知症を予防する

血糖値が高い糖尿病は、血管性認知症のリスクが高い事は伺えますが、実は、アルツハイマー型認知症を併発する恐れがあることが分かっています。ウォーキングを行う高齢者

アルツハイマー症の脳細胞の委縮・減少の原因は、アミロイドβと呼ばれるタンパク質が蓄積することからはじまります。アミロイドβタンパク質は、正常な状態では直ぐに分解されるのですが、何かを契機にして老人班をつくっていきます。

蓄積されたアミロイドβタンパク質が老人班を作って、脳の神経細胞を死滅させるまで10年~30年の期間です。ゆっくりと進行、アミロイドβタンパク質の蓄積を防ぐことができれば、アルツハイマー症の発症はなくなります。

アミロイドβタンパク質を増やさない方法

アミロイドβタンパク質を蓄積を、抑制させる方法がアルツハイマー予防のひとつです。

食習慣の改善

糖尿病の方が行うインスリン注射によって、アミロイドβタンパク質の分解を妨げます。

インスリンは、血中の糖を分解する働きがありますが、働きを終えたインスリンを体外に排出させる必要があります。排出を行うためには、体内のインスリン分解酵素を使用します。このインスリン分解酵素は、アミロイドβタンパク質を分解する働きがあるのです。

必要以上に過剰に投与されたインスリンにインスリン分解酵素が使われ、分解酵素の不足状態に陥ります。本来、分解され体外に排出されるべき、アミロイドβタンパク質は放置されたままになるために、溜まっていきます。

血糖値を上げる食習慣を改め、糖尿病予防を行うことで、インスリン分解酵素の無駄使いをさけることができます。

日中30分の昼寝

アミロイドβタンパク質は日中の目が覚めている時は増加し、就寝時は減少する性質があるので、日中30分程度昼寝の習慣をもちます。ガッテンなどでも、昼寝による認知症の効果は実験で確認されています。

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運動を行う

有酸素運動により、アミロイドβタンパク質を分解するインスリン分解酵素を、増やす働きがあります。通常週2回、20分程度のウォーキングを行うと良いといわれています。

ポリフェノールを含む食品を食べる

カレーやワインに含まれるポリフェノールは、アミロイドβの蓄積を抑える効果があることが動物実験で分かっていっています。

インド人は、アルツハイマーになる方が少ないのは、カレーの更新料であるクルクミン(日本名ではウコン)が含まれているからという説があります。クルクミンの健康効果は、他にもいろいろあげられてきています。

糖尿病のアルツハイマーに対する危険性

糖尿病で、血糖値が高い方は、常にインスリンが体内で多すぎる状態になっています。血糖値を下げた後、不要になったインスリンを分解するために、インスリン分解酵素も大量に消費しているのです。

糖尿病患者は増えている

実際、九州大学が福岡県久山町で行った疫学調査では、糖尿病の人は一般の人に比べて、アルツハイマー病になる危険性が2.1倍も高い結果が出ています。悲しい事に、糖尿病患者は急増していて、国の推計で890万人ということです。それに伴い、認知症患者も増える計算になってきます。

アルツハイマーの原因であるアミロイドβが何故、体内に蓄積されるのか、遺伝かそれまでの生活習慣によるものなのかは解明されてはいません。ただ、蓄積されていたとしたら、乱れた生活習慣を行っていると、記憶力がなくなり脳細胞が衰えていくのです。 認知症状がないからと油断はできないのです。

予防方法まとめ

糖尿病にならないように、その危険因子である、タンパク質の重ね食い、脂っこい外食中心の生活、甘いお菓子の食べ過ぎは控えるべきです。さらに、週3回の適度な運動、喫煙、飲酒などもほどほどに行うことを心がけることが、アルツハイマー病の予防となります。

ポリフェノールの摂取も心がけると、さらによいですね。

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