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介護は長期を覚悟して、思考錯誤しながらやろうよ

BPSD治療のひとつにハリデーション療法があります。
非薬物療法の対処の方法の一つで、アメリカのソーシャルワーカー:ナオミ・フェイル氏による開発の一つとなります。
母を見舞う男性

バリデーション療法の取り入れは、私の場合難しかった

バリデーション、つまり相手の人格を認め受け入れることから始まる療法となります。
BPSDの症状である、妄想も幻聴も、非常識な行動も相手の意思を尊重しながら、気持ちを落ち着かせた後で軌道修正するというものです。

よく母は、何でも理詰めで説明をしようとする私に対して、『年寄りは理屈ではないのよ』といいます。
『年寄りは理屈ではない』⇒『高齢者は理屈ではない』⇒『認知症は理屈でない』とこのひと言で、私に信号を送っていたのかもしれません。

亡くなったはずの祖母の話を繰り返し行っていたのに、京都から妹がお見舞いに来て一晩一緒に過ごした後に、ぴたりと『祖母』の話をしなくなりました。
亡くなったことが腑に落ちたのです。

妹さんは、何度も言葉を変えて説得することも、同じ事を繰り返すこともしませんでした。
母を丸ごと受け入れて、一緒に過ごす中で、母に分かる言葉で話した言葉が、心に真実を伝えることができたのでしょう。

私の場合、無意識の母の言葉に、時には棘を感じたり、手痛い言葉を繰り返し言われるともう駄目です。家族だから、やはり弁慶の泣き所を知っているのです。
そんな時は、やはりイライラして言動がきつくなってしまうのです。

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ハリデーション療法の方法は、ネットで検索すればいくらでも出てきます。
家族に患者がいる状況において、気持ちの切り替え方法を書いている記事はありません。カチンと来ることも多く、なかなか切り替えが難しかったりします。

旦那の仕事の手伝いで、認知症を患うお宅を訪れることもあり、やはり時々見える奥さんのイラつきに、『そうだよねぇ~。そんなに綺麗事ではいかないよねぇ~。』と同調してしまっている私がいます。

まずは気持ちを切り替えることから始めなくては

介護者は、気持ちを180度切り替えて、大きく息を吸って、こう唱えるのです。『彼女は病気よ。』といった具合にです。

従来ならば、妖怪や幽霊が出たと言えば、そんなことあるわけないじゃないと完全否定するのが、それまでの私でした。
今は深呼吸後、『ひぇ~、どんな妖怪だったのぉ~、お母さん』と答えます。

間違って否定した後は、『あっ、私が間違っていたわ、お母さんの言う通りだったわ~。』と大袈裟に訂正をするようにしたのです。
私の毎日の言葉は、『その通り』『よく知っているねぇ~』『うぁ~そうなのぉ~』『ごもっとも』の連発です。

言っていることが真実かどうか確かめなくてはならない時は、さりげなく質問を重ね、真実を探ります。

ハリデーション療法は、BPSDに効果の上がる方法の一つです。
ただ、忠実に全てを行おうと頑張る必要もありません。
深呼吸をして気持ちを切り替え、否定する言葉を全てを無くしていくうちに、介護される側の信号から徐々に解決の糸口を見つけることができると思います。

それでもうまくいかない場合は、『プロの方にお任せすればいいかな』って、考えている訳です。

 

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