核家族化でも頻繁に会っている
「舞浜倶楽部」という介護施設を営んでいるグスタフ・ストランデス氏の講演で、記憶に残ったことがあります。グスタフ・ストランデス氏は、福祉国家と言われたスウェーデン出身ですが、実はスウェーデンの高齢者は、一人暮らしの人が日本より多いというのです。
スウェーデンの高齢者の一人暮らしについて
その時の講義の資料はありませんので、別の方の資料をお借りします。『スウェーデンの高齢者の自立した暮らしぶりを知る』という2009年に藤原さんと言う方が書いた資料の数値ではこうです。(ちと資料は古いですが、参考にはなります。)
- 2世帯で同居率
- スウェーデン 4%(1988年)
- 日本 52%(1997年)
- 一人暮らしの比率
- スウェーデン 39%
- 日本 29%(2005年)
スウェーデンは、核家族で暮らすことが、普通の国です。福祉国家でありながら意外とクールなのねと考えますが、実は家族とのあり方が異なってきています。高齢者が家族と会う頻度は下記のとおりです。
- 毎日会う
- スウェーデン 31.7%
- 日本 13.5%
- 週1回
- スウェーデン 37.6%
- 日本 16.7%
- 年数回
- スウェーデン 3.9%
- 日本 37.9%
高齢者が感じる孤独感を、国ごとの数値も記載しておきます。随分国によって違うことが解ります。自殺される方もいる日本の数値があれば分かりやすいのですが、返って暗くならなくて良いかもしれません。
- ギリシャ 36%
- ポルトガル 23%
- スウェーデン 6%
- デンマーク 5%
高齢者は自立した生活を営みながら、近隣で子供が頻繁に行き来して見守っていると言うのが、どうやらスウェーデンの実情のようです。
日本はかなりクール
さて、私の周りでは、自分の親と合うのにお正月とお盆の時だけなんていう、不届きものばかりです。最近は、ネットで顔を見ながら話ができるSkype(テレビ電話のようなもの)などができましたので、言い訳もできそうですが、まだ、今の高齢者にコンピューターは使い慣れていません。
次のようなことに当てはまっている方は、心して聞いてください。2つほど、提案があります。
- 親を施設に入ってしまった方
- 兄弟に預けて、『やれやれ』と胸をなでおろしている呑気な方も
- 『母親は一人暮らしで、荒れ放題の我が家』と悪口を言っている方も
母の日や父の日、誕生日などのイベントに顔を出す
母の日や父の日は、是非、アレンジメント花籠を、持ってご両親の元へ訪問してください。
アレンジメントは、葉を取り除き花だけにしています。コンパクトでありながら、何倍もの大きさの花束と同じぐらい花を、一瞬にして見られます。手狭の施設でも、水を吸ったスポンジに茎を差しているので、水をこぼす心配もなく、水を頻繁に変える必要もありません。華やかさを、長期間楽しめます。
上から見ると、こんな感じ。アイスクリームのようですね。
バラは、ピンクと白のグラデーションになっているのが、この花籠の特徴です。
もっと見たいなら、こちらで母の日のアレンジメントを、紹介しています。
頻繁に葉書を出そう
電話やメールで、忘れていないサインを送るのも良いですが、一瞬で終わってしまいます。
葉書なら、手元に置いていつでも見られます。何回でも繰り返し手に取ることで、家族を思い出して楽しい時間を過ごせます。
孫のつたない絵や、文字を送るのもいいですね。きっと孫に返事を書こうと、文章を考えるかもしれません。何か品物を送ろうと、身だしなみを整えて外出するかもしれません。良いきっかけになり、脳が活性化して、心もワクワクするはずです。
年賀状、暑中見舞い、誕生日、孫の入学や卒業などイベントがあった時なども、葉書きや手紙など紙のメッセージを送ってくださいね。
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