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口で言うほど簡単じゃないけど、薬のケアは心が暗くなる

私がコソコソとこんなサイトを書いているのを知ってか知らずかはわかりませんが、母は『年相応だから、忘れても仕方がないのよ。』とよく口にします。
確かに、老化は誰にでも訪れるものだけど、若くして脳を壊してしまうと大変なことになります。
ブランコに乗る男性

社会的な行動を司る前頭葉が壊れる病気

アルツハイマー疾患は、海馬の周辺の脳の委縮を言いますが、前頭葉と側頭葉が冒されてしまうピック病、「前頭側頭型痴呆」と呼ばれるものがあります。
ピック病は認知症の一種です。

この部分は人間の社会的な行動を司るところで、周囲の状況を読みながら、自らの行動を決定させていく重要な部分です。感情・注意・思考などの精神面もコントロールし、社会生活を円滑の行うように指令をだしているところなのです。

『仕事ができるようになりたければ、前頭葉を鍛えなさい。』と言われるくらい、思考力・判断力と言った知が集約されています。

ピック病の症例

ピック病を患った症例を見て見ますと、働き盛りの方が突然人格が変わり、自分本位な行動を取るようになります。
暴言、暴力、時には万引きや、言葉が話せなくなるなどの症状がでるようです。

ピック病の平均発症年齢は、49歳で、40代~50代に多いと言われています。
日本国内には、1万人以上いて、若年性認知症の三分の一を占めます。

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困ったことに、ピック病の原因も予防も治療の方法も解明されていないために、受け入れ先の施設も数少ない状況です。

ピック病の患者の場合は、年齢的に若いことから体力があり、徘徊や暴力といった反社会的な行動に対応ができません。受け入れた施設でも強い薬(抗精神薬)を使用して、行動を抑えている傾向があると聞きました。

薬に頼らないケアを行う施設

そんな状況の中で、ピック病を受け入れている施設、岡山県のグループホーム「ラーゴム」での、ケアがNHKで紹介されています。

2006年と2007年に放送されたものですが、この放送からそれほど大きな進展は見られず、ピック病の治療は難航しているのでしょう。

この岡山県の施設「ラーゴム」のピック病のケアの方法は、縛りつけないことです。
施設の方は、本能の赴くままに行動させて、職員が見守り続けると方法を取りました。

施設に入る前に使用していた抗精神薬を徐々に減らし、職員による24時間交代制で患者を見守るケアに切り替えていくそうです。

放送ではピック病を患った女性を例に挙げて説明していましたが、この方法で徐々に、症状が治まったと言います。
脳が物理的に壊れてしまい、回復していないのに、次第に問題の行動を起こさなくなっていきます。

女性は、長年行ってきた裁縫や縫物を始めると、没頭するので、その間職員は他の方を見守るようにしたとも書いてあります。

人間の脳って、本当に不思議なものですよね。壊れていても、生活の仕方で対応できるんですから。
襲ってきた病をひとつづつ解明していくことで、若年性認知症が早く解決できるようになればと願います。

 

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