認知症ケアの切り札と言われる、認知症グループホームとは?

自覚しにくい見当識障害を、集団生活の中から回復させる

身体の自由が不自由な方と違い、認知症の方は、視力、聴力、歩行に障害が無い方も少なくありません。自分の物忘れを単なる年齢によるものと考え、病気という自覚症状が無い方もおられると思います。施設の高齢者の食事

グループホームの良さとは

一般に言われている、見当識障害ほどではないにしても、認識力の低下で事故の心配があります。私の母の事で恐縮ですが、空の段ボールに座ったり、車椅子の端の方に座ったりして転んだりします。

『何もかも介護が必要なわけではありませんが、全く放置したままの状態にしておくわけにはいかない』、というのが、認知症家族の本音なんじゃないでしょうか。

始終見守ることができない家庭事情の方は、たった一人自宅に置いておくより、他の人の目のある中で暮らして欲しいと思います。

『認知症グループホーム』の存在を知った時、最初は、話し相手に不自由したお年寄りの集まり位にしか考えていませんでしたが、今はよく考えられたシステムだと感心しています。

 

自立を促す環境がある

特養のように、身体介護を何から何まで受けるのではなく、在宅生活の延長のようにADL(日常生活動作)を保ちながら、しっかり見守りをしてもらえます。

グループホームに入居した利用者が集まるリビングがあり、誰かと話をしたり、ゲームを行ったりすることができます。ひとりで過ごしたい時は、自分の部屋で過ごし、穏やかに過ごせるようになっています。

施設とは異なり、食事の準備や清掃、洗濯などの家事を、介護職員の助けを借りながら取り組んでいきます。少人数で家族的な雰囲気の中で、共同生活をおこうことで、認知症の進行を遅らせることが可能なのです。実際、よい方向に向かったと言う話も聞きました。

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グループホームで気をつけるべき点

ただ、グループホームで、不安点や懸念されている問題もあります。入居を希望されるのなら、下記のような不安材料や、保証金などの金額も充分に考慮し、入居を検討されると良いかと考えます。

同居している人たちのADL(日常生活動作)の度合いにより、介護する職員の仕事の負担が変わってきます。年を取るに従い年々ADLが低下していけば、職員の仕事は増えていきます。

年々増える高齢者の受け皿となるマンパワーがあるか?

現在グループホームは、歩行ができることと、暴言・暴力など著しい周辺行動がないこと、長期的な医療を必要としないことが基本条件となっています。比較的、軽度の方です。今後は、国の方針が少しづつ、重度の認知症の方も受け入れるようにという方向に向かい、重度の利用者が増えていく心配があります。

介護職員の数は、日中は利用者3人に対して職員1人以上、夜間は1人以上と定められていますが、マンパワーが今後足りるのかどうかわかりません。足りないとなっても、直ぐに増やせるかどうかといった懸念もあります。

報酬と経費

また、グループホーム職員の給与額は、独立行政法人国民生活センターの調査によると、15万円から20万円未満が46.6%と最も多く、15万円未満の職員も27%といったところが実情です。オンブズマン(利用者の権利擁護活動をする第三者)を受け入れている施設は、たった14.6%です。少人数の施設は密室化しやすいだけに、ケアの状況が把握しにくいというのことが懸念されています。

利用者の費用は、各グループホームによって異なるものの、平均12万円から15万円。家賃、管理費、食費、雑費、その他、介護保険の1割負担と、施設によっては入居一時金、敷金などが必要なところもあります。東京都の調査では保証金が10~100万円、敷金が6万~30万円となっています。

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