『深夜のトイレは不愉快ねぇ』、夜の尿の回数を訴えはじめたら

高齢者のプライドと、自らの快適な生活を守るためには

高齢者にとって排泄の問題は、生活の大半を占めているようです。

特に深夜に尿意をもよおしたら、それはそれは大変な労働。起き上がるのに一苦労、立ちあがるのに一苦労、転ばないように部屋を出てトイレに行くまで、神経の使いっぱなし。やっとトイレに入り、ギャザーのついたぴちっと締まったリハビリパンツをおろすのが、また大変な作業です。深夜のトイレ

それでも、見事にトイレで用が足せたら良いのですが、そんなこんなの大仕事の中で、尿が漏れる場合もあります。トイレに行くまではもつけど下着を下ろそうと力を入れた途端に、尿漏れしてしまうと話していたお年寄りもいます。

ましてや介護が必要な方は、お年寄りのトイレに毎回付き合わなくてはなりません。介護人とて人間、自分の尿意を我慢しながら、トイレの介助を行うケースも少なからずあるはずです。こなると苦行です。

夜にトイレに行きたくなる理由

お年寄りが尿の回数を訴えて、トイレに行くのをおっくうがるのは、単に足腰が弱くなっただけではありません。年をとると膀胱に溜めておける尿の量が少なくなり、300mlも溜めておけなくなるのです。

尿意に関しては、抱えている病気によって色々で、おしっこに行きたいと敏感に感じる人と、やや遅れて感じる人がおりますが、いずれにしても若い時よりは、排尿回数は増えていることは確かです。

体内時計のコントロール

人間の体内時計に合わせて分泌される抗利尿ホルモンは、昼間少なく、夜になると多く出るようにコントロールされます。このホルモンによって、夜に作られる尿量は、昼間に作られる尿量よりも少なくなるようにコントロールされているのです。

しかし、お年寄りの場合は、昼間も横になってうとうととしているケースが多く、体内時計が、昼と夜の区別がつかないために、ホルモンの分泌のコントロールが狂ってしまいます。夜も昼と同じようにトイレに、行きたくなるのはメリハリのつかない生活習慣にあります。

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動脈硬化の影響

また、動脈硬化の影響で、腎臓に血液がいかなくなります。昼間は、体が活動しているために腎臓へ充分な血液がいかずに、尿が作られにくくなるのです。夜になって、体全体に血液を送り込む必要が無くなってくると、腎臓に血液が行き働き始めるので、尿が作られていくために量が増えるのです。昼間、寝るとトイレに行きたくなると言われている方は、内臓の老化が原因です。

ホルモンと、腎臓の働きと相反する作用から、『昼間はきちんと起きていないと駄目』と強く言うこともできません。『寝てばかりいては駄目よ』とぼかす程度で、体内時計が狂わないように、適度な調節が必要です。

トイレに行きたくないから、水分をとらない

多くのお年寄りが、こんな状況の中で、トイレに行きたくないから水分は取らないといったことを考えます。それはそれで、また便秘や高血圧などの原因となって、大病に繋がるケースがあります。トイレを気にして水を飲まなくなったら、真っ向から否定して下さい。(優しくね)

深夜のトイレ対策

ただ、苦痛の度合いが大きかったら、泌尿器科などで検査を必ずして下さい。排尿の問題は、多くのパターンがあり、素人がとやかく言える範疇ではなさそうです。でも、キチンと検査をしても大きな異常がなかった場合は、やはり日常の介護の中で調節していく以外にありません。

深夜のトイレが間に合わないと感じたら、リハビリパンツ(ギャザーのついた紙おむつ)が便利です。排尿回数が4~5回と割と多く吸収するものもあり、外に漏らさないようにできています。多くの場合、尿漏れパットと併用して、尿だけの場合はパットに吸収させて、頻繁に紙おむつを取り替える手間とコストを下げることができます。

尿漏れパットも、女性の整理用ナプキンのような小さいものから、お尻全体を覆うことができる大きなものもありますので、症状に応じて選べば、布団やシーツを汚すストレスも無くなります。それでも、量が多い場合は、布団をすっぽりくるむことができる防水カバーなどを利用します。

リハビリパンツのあげおろしの際、間に合わず、尿が漏れてしまうとなると、ひとサイズ大きいものを着用すればよさそうです。

できるだけ、グッズを利用して、介護する方は楽になることを考えてください。グッズに働いてもらえれば、介護される側のプライドも、パットを替えるだけ、リハビリパンツを替えるだけですので、わりと守られます。自立している方ですと、自分で履き替えるだけですので、さらに苦痛が和らぎます。

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