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日本酒は、認知症予防の武器になるが、飲み過ぎはいけません!

日本酒が認知症に良いといわれる理由

酒好きの方にこんな話をすると、ドンドン飲んでしまって家族に恨まれそうですが、日本酒は認知症対策に適している飲み物です。飲み過ぎると逆に脳梗塞やアルコール性認知症のリスクが伴います。日本酒の健康に及す良い面と悪い面の両方を、まとめてみることにしました。 日本酒と桜

日本酒に含まれる3種のペプチド

実際欧米の研究では、ほどほどにお酒を飲まれる方の方は、全く飲まない人と大量に飲まれる人より、20~30%ほど、認知症発症のリスクが低下しています。それは、大脳の記憶を行う神経伝達物質パソプレッシンの働きを良くする、3種のペプチドが日本酒に含まれているためです。

実際、ある酒造メーカーはこの3種のペプチドを使用して、マウスによる実験を行ったところ、ペプチドを与えたマウスは、与えないマウスに比べて、『電気ショックによるワナを避ける行動が、長く保たれた』という結果が出ました。このことから、学習や記憶に有効であることが実証されたのです。

動脈硬化や脳梗塞の予防

日本人の認知症は、脳血管性型が多いといわれています。CTスキャンや磁気共鳴画像装置(MRI)で映し出された脳の断面に、梗塞や出血の後が映し出されていて、こうしたことが影響して認知症症状に現れていきます。

日本酒を大量に飲むと脳梗塞や高血圧が心配ですが、適量であれば、血管内皮を拡張させて血の巡りをよくします。善玉コレステロールHDLを増やし、悪玉コレステロールLDLを減らします。これによって、血小板の凝集を低下させられるのです。

御承知のとおり、脳梗塞は、脳の中の血管内に血栓ができたり、血管が詰まって起こる病気です。日本酒や焼酎など日本のお酒には、ウロキナーゼといわれる血栓溶解酵素が豊富に含まれています。

このようなことから、脳梗塞の危険因子である高血圧、動脈硬化疾患の予防が期待されています。

血糖値を下げる成分

日本酒には、血糖値を下げる成分が含まれていて、作用もあります。

日本臨床内科医会が会員である医師1249人を通じ、1万2821人の糖尿病患者とアルコールの摂取量を調べました。血糖のコントロールの良否を表すHbA1Cの値が、全く飲まない人より、1~3合飲む人の方が少なかったと発表しています。

アミノ酸成分

しかも、骨粗しょう症にも効果があり、骨密度を高め骨を強くするアミノ酸成分の働きがあるとされています。

健康によい量

日本酒の飲み過ぎは、動脈硬化やアルコール性認知症を引き起こします。

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健康を保つ良い働きは、日本酒の他のお酒にもあります。その適量は、日本酒は1合、ビールで大瓶1本、ウイスキーならダブルで1杯だそうです。

飲めない方やお酒に弱い方は、無理に飲む必要はありません。でも適量であれば、脳梗塞や認知症予防になり、精神をリフレッシュさせて仕事に活力を与えます。全く飲まない方より長生きできるという、実験結果もあるそうですよ。

日本酒の老化防止も、まんざらではありませんね。

日本酒が認知症を引き起こすといわれる理由

【2017年3月28日加筆】この記事を書いた頃は、フレンチパラドックスを多くの人が信じていた頃です。フレンチバラドックスとは、『フランス人は喫煙率が高く、動物の肉などを多く食べているにもかかわらず、冠状動脈性心臓病になる人が少ないのは、赤ワインを飲んでいるから』という説のことです。

現在、フレンチパラドックスの説に異を唱える人が増え、その影響でしょうか?お酒の害を訴える人が増えました。 フレンチパラドックスの伝説が壊れた記事にも書きましたが、 厚生労働省では、飲酒量と健康との関係をグラフで発表しています。この情報を引き合いに出して、お酒がおよぼす健康被害をあげてみます。

アルコール性認知症、アルコール性ウェルニッケ脳症、アルコール性末しょう神経障害、アルコール依存症、アルコール性脊髄症、アルコール性小脳萎縮症などと、続きます。これらの病気は、いずれも長期間に大量のお酒を飲み続けたからです。

厚生労働書のサイトには、日本酒が健康に良い量は、1日1合~2合と記述があります。でもです。ちょっと考えてみてください。食事の時に必ずワインが食卓に並べられるフランスとは異なり、日本の食卓には味噌汁やお吸い物こそのりますが、毎晩日本酒が食卓にのるお宅はそう多くありません。

私の義理の父は、日本酒が好きで、毎晩晩酌をしていましたが、それでも1合弱でした。中毒のようにお酒を飲み続ける人と、楽しみで飲み続ける人とは、一緒ではありません。例えば、牛乳はカルシウム補給に良い飲み物だけど、飲み過ぎると太ると、あまり言われません。

大量にお酒を飲むと認知症になる理由

上述の通り、長期間飲み続けると高血圧を引き起こします。血管の収縮反応が高まる、腎臓からマグネシウムやカルシウムが失われるためなどと、考えられています。お酒とおつまみでカロリーオーバーして肥満になることと、おつまみに含まれる塩分が、血圧を上げているといったこともあります。

人の体内で、アルコールを分解する時、ビタミンB1が大量に消費され、脳内の神経伝達物質を正常に保てなくなり脳が萎縮します。脳の萎縮が、アルコール性認知症に進行させていくそうです。

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