生活習慣を改善することでアルツハイマー予防になる
アルツハイマー型認知症の場合は、原因がわかりにくく、遺伝によるものといったイメージがありました。一度発病すると、薬で遅らせることはある程度可能であっても、アルツハイマーの進行を止めることができないと、多くの人は考えていたのです。
まさか、アルツハイマー型認知症が回復するなんて・・・
でも、先日のためしてガッテンで、アルツハイマー型認知症を生活習慣の中で、回復した事例を紹介していました。
それは、大分県宇佐市安心院(あじむ)町で、軽度認知症障害の方々が集まって、認知症予防活動を行っているグループです。この軽度認知症障害の人たちが活動を続けて、3年後には、18人中16人が認知症の検査結果で回復が認められたのです。
行っている内容は、『1.料理をつくったり』、『2.20分間の昼寝であったり』、『3.有酸素運動であったりと』、たわいもないことでした。このグループを取材したNHKの方のコメントにありましたが、活動内容よりも、お年寄りが集まって『楽しい』環境を作りだしたことが大きく貢献しているようです。
番組の中のお年寄りは、笑顔の連続です。高齢者同士が一日同じ部屋で時を過ごし、会話を混じわせながら、同じ目的のために協力し合う作業の中にも、アルツハイマー予防の秘策があるようです。
高齢者が一人で行うより、グループで行ったから継続が可能だったって、個人的には思う訳です。
いずれにしても、認知症は日常生活の中で、予防したり、回復することができるということが、どんどんわかってきているってことは、本当に素晴らしい事ですね。
アルツハイマー型認知症の原因はアミロイドβを抱え込みすぎ
さて、脇道にそれましたが、番組の主題は、アルツハイマー型認知症は、食生活と密接な関係があることが分かったということです。
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く半分以上を占めています。その原因は、脳の中にアミロイドβ蛋白が蓄積されことから始まります。アミロイドβは、脳の中で作られて、数十年かけて増えていき、次第に脳細胞を破壊してしまうのです。
アミロイドβは、普通の方でも常に作られているものですが、これを分解してくれる酵素を持っているために、蓄積を防いでいます。
通常人の体の中で作られる酵素の量は決まっています。アミロイドβを分解する酵素が、他の体の危機に対応するべく使われてしまったら、アミロイドβは分解されずに、溜まる一方となってしまいます。酵素の配分先をバランスよくすることが、必要なのです。
アミロイドβを分解する酵素とは、インスリン分解酵素の事です。
インスリン分解酵素を節約することがポイント!
糖尿病を患っている方が、血中に糖分が入り込まないようにインスリンを注射しますが、そのままの状態にしておくと、低血糖になってしまいます。人の体の中で、血糖値を正常に戻すために、インスリンを排出させるために、酵素が使われているのです。
糖尿病を患って、インスリンを体外から取り込まなくても、糖分が多い食生活を続けていると、インスリン分解酵素が不足して、アルツハイマーの原因であるアミロイドβを増加させることになってしまいます。
特に下記のような人は、インスリンが多いとされています。
- 2型糖尿病
- 糖尿病予備軍
- 肥満
個人の努力で認知症を減らそう!
インスリン分解酵素が足りなくなる状態になる前に、糖尿病や肥満にならない食生活が大切であると番組では言っていました。
私は、甘いものも、お米のご飯も、油物も大好きなので、かなりショックを受けています。アミロイドβが溜まりはじめるのは、早い人で40代からです。とっても耳の痛い話、皆で気をつけたいものです。
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