認知症とビタミンB12の関係の本当のところは?

ビタミンB12の働きと検証結果

ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸。

ビタミンが減少する原因

特に胃の手術を受けたことがある方は、ビタミンB12が欠乏する場合もあります。ただ、ビタミンB12だけの原因で、認知症が発症する訳ではなく、多くの場合、亜急性連合性脊髄変性症と悪性貧血を伴っているということのようです。 ビタミン剤

ビタミンB12と記憶力の関係

ビタミンB12が欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状が出ることは事実です。

2年前2010年に、イギリスのオックスフォード大学でデビッド・スミス博士が、「ビタミンBは老人性認知症を予防する効果がある」と発表しました。

スミス博士は、認知障害を持つ高齢者168人を2つのグループに分け、2年間検証しました、その結果、ビタミンB12を飲み続けたグループの方が、そうでないグループと比較すると、認知症の原因となる「脳収縮速度」が平均30%遅れていることを突き止めたのです。

ビタミンBと葉酸は血中のアミノ酸であり、数値が高まると血管の損傷や、血栓により認知症を引き起こすと言われる「ホモシステイン」の値が高まる事を抑制します。

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ただ、この実験に関しても単にビタミン欠乏症の高齢者が、たまたま多かったからではないのかといった異論もあります。

ビタミンB12は予防薬というより治療薬といった方が良い

まさしくその通りで、東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。認知症患者に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。

どうやら、ビタミンB12が認知症を予防よりは、認知症の方を治療するといった方に役立つことが期待できます。

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症の場合は、脳細胞が委縮する病気です。この脳の委縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸合成が順調に行われる必要があるのです。ビタミンB12は、タンパク合成と核酸合成の両方に役立っています。

さらに、ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経の働きを助けます。十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経が過敏になる症状が起こりやすくなるのです。

ビタミンB12の他でも、認知症とビタミンの関係を知るうえでの検査が、どんどん行われています。体を治す医療が画期的に進んだのにもかかわらず、後れをとってしまった脳医療の分野が早く明確になればいいですよね。

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