自宅の環境に合わせてリハビリを行うために、家屋調査を行う

リハビリ病院で自宅の環境に合わせた、疑似練習を行う

リハビリ病院へ入院してから2週間ごろに、医師とリハビリ担当者と看護師による面談を行いました。

この時、既に、血液検査やCR検査、脳のCT検査を実施した結果を渡されます。胸部レントゲンで大動脈の蛇行があり、動脈硬化の経過観察が必要であることが書かれていました。倒れて回復しても危険因子がずっと付きまとう、それが老人病なのだとため息がでます。 湯船につかるおばあちゃん

自宅で支障なく生活できるかのを見るための家屋調査表

私の方から自宅で生活するために、ここまで回復して欲しい希望を出し、実際リハビリ担当者から、その件に関しての意見を聞きます。さらに、リハビリの内容が自宅での生活環境にあっているのか否かを、確認するために自宅の写真を依頼されました。

リハビリのために家屋調査表には、写真をとるべき場所と、測定すべき段差の場所が記載されていました。その用紙を提出してしまいましたので、うろ覚えですが、日本の家屋は随分と段差があります。

具体的には、下記のような場所です。

  • 道路から家に入る時の段差
  • 玄関ホールと床との段差
  • 階段の1段の高さと断数
  • 自室に入る時の段差
  • トイレと廊下との段差
  • 脱衣所と廊下との段差
  • 脱衣所と浴室との段差
  • 湯船の高さ(外側と内側)

指定されていない所でも、まだまだ段差や危険な部分は、結構あります。

最近の住宅はバリアフリー化されているようですが、古い家は、高齢者に優しい家ではありません。それでも、昔の人は頑張って生活していたのでしょうか? というより、医療が進んで、住宅の不自由さに気がつくまで、寿命が延びたということなのでしょう。

日常生活で、母にできるようにとお願いしたことは2点

家屋調査表を、状況を良く理解しないままに記載しましたが、退院した後に母が転倒を繰り返して、気が付きました。体が不自由な方のために考えられた病院の生活空間と、住居環境は明らかに違います。

『親孝行で、よい環境の整った施設に入れる』という言葉を、いささか疑問視していた自分の認識を改めた瞬間です。お年寄りに優しい居住環境は、大切。

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私が家屋に合わせて、母にできるようになってほしいと、お願いしたことは2点です。

湯船につからせてあげたい

湯船につかって欲しいという希望がありましたので、湯船の高さと同じ疑似湯船を使って、またぐ練習をします。

私自身も入浴介助の方法も教わったり、浴室につける手すりなども教えてもらいます。健康な人は日常生活に支障がないので、あまり意識してはいませんが、ひとたび体が不自由になると、どう介護したらいいのか戸惑うはずです。不自由である状況が、分からないといった方がよいかもしれません。介護をする人間は、介護現場に触れておく必要があるのですね。

リハビリは、本人だけの問題ではなく、介護を行う人の学習期間でもあるようですよ。

階段の上り下りができるようにして欲しい

もう一点は無謀だと感じるかもしれませんが、階段の上り下りができるようにすることでした。母の部屋は2階にあります。こんな日が訪れるかもと思い幾度となく、母を1階に移すべきと主張しましたが、日当たりのよい部屋にいた方が幸せという姉の意見に押されています。そのままにしていたのです。

家族にも生活があり、1階を空け渡すとなると、部屋の間の荷物移動も大変な労働となります。今回も可能であるならば、自分の足で階段が下りられればと考えます。

脳梗塞など脳疾患を患った時は、歩ければ御の字の状態なので、階段までは思いもつきません。高齢者に負担と無理をさせてと、眉をひそめる方もいるようです。

でも、体か硬くなる前に、体の状態をみて提案すべきと考えます。倒れた後、きちんとリハビリをしないと階段の上り下りは、一生できません。足をけがをした方ならピンとくる話ですが、そうでない方はなかなか思いつきませんよね。

難色を示しましたがリハビリ病院側では、対応してくれました。自宅へ帰って母が階段を、登り降りする時は、私が必ず下にいて転んでも落ちないように心がけています。

後年になって、自宅に階段昇降機を取り付けられることを知りました。ただ、それは最終手段であって、最初から機械をあてにすると、身体機能を甘やかしてしまいます。回復できる身体機能は、全て回復させることが、後々の介護負担軽減にもなります。

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