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レスベラトロールは、血行促進や認知症予防になるのか否か?

2012年に書かれた記事は、赤ワインが健康に良いという主旨でしたが、新たな事実が明らかになりましたので、2017年2月の情報を元に全面改訂をしました。 赤ワイン

ブームだったフレンチ・パラドクスとは

フォアグラなどの肉や乳製品を多く摂取しているフランス人は、他の欧米諸国と比較すると、『心臓病になる人が少ないのは何故?』といわれるようになります。理由は、1991年に米国の「60 Minutes」で、赤ワインを飲んでいるためと放送されました。

私の記憶では、日本で一斉に広まったのは2010年当たりで、この現象をフレンチ・パラドクスと呼びます。認知症が社会問題になりはじめたのも、この頃からです。

レスベラトロールに脚光があたる

赤ワインが心臓病を予防する理由は、ブドウの皮にポリフェノールの一種、レスベラトロールが含まれているためです。レスベラトロールの強い抗酸化力が、動脈硬化を予防し血管の硬化を防ぐとされました。

同時に、老化を抑制するサーチュイン遺伝子が話題に上ります。サーチュイン遺伝子は、老化を遅らせ寿命を延ばすことが可能な遺伝子です。

老化を抑制するサーチュイン遺伝子を活性化させるには、少食であることが必要です。飽食の時代に少食を維持することは難しく、サーチュイン遺伝子のスイッチを入れることは、容易ではありません。そこで、少食でなくてもレスベラトロールならサーチュイン遺伝子を、活性化できると、また一斉に広まっていきました。

レスベラトロールのサプリメントは、今でもドラッグストアで目にします。動物性の肉は体に悪い ⇒ フランス人 ⇒ 赤ワイン ⇒ レスベラトロール ⇒ サーチュイン遺伝子と、伝言板ゲームのようにいろいろな情報が付加されて、現在に至っています。

つまり、この時は、長生きするには赤ワインだという結論になりました。

フランス人の健康説は作られたもの

しかし、時間の経過と共に、フランス人の心臓病の発生率は、他の欧米諸国とそう変わらないことと、日本と比較すると日本の人の方が、少ないことが明らかになります。フランス人は、消化器系を患って死亡する方が多く、ワインに含まれるアルコールが肝臓に負担をかけていることも明らかになってきます。フランス人の肝硬変の数は、米国の1.5倍、ヨーロッパ諸国の2~3倍にもなるそうです。

お酒は飲む量によって健康に及す働きが逆になる

厚生労働省では、飲酒量と健康との関係をグラフで発表しています。

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そのグラフとみると、虚血性心疾患・脳梗塞・2型糖尿病は、全く飲まない人と比べて、少量の飲む人の方がリスクが低くなっていますが、量が増えればリスクは高くなります。高血圧、脂質異常症、脳出血、乳がん、肝硬変に関しては、飲む量とリスクは比例して高まります。

大量の飲酒は、健康に悪いのです。

レスベラトロールの働きは現在も健在

また、レスベラトロールは、抗酸化力のほか、血管拡張、血栓を作る血小板の凝集の抑制、肝臓でのコレステロールの蓄積を抑制、認知症予防などの可能性が、発表されています。上述の通り、老化を抑制するサーチュイン遺伝子の活性化にも貢献するといわれています。

マウスを用いた動物実験で、メタボリックシンドロームの実験結果が発表されました。高脂肪食のみを与えたマウスと、高脂肪食とレスベラトロールを与えたマウスの比較です。高脂肪食とレスベラトロールを与えたマウスの方が、高脂肪食のみを与えたマウスよりも体重の増加や血中のインスリン値の上昇が低かったそうです。

しかし、レスベラトロールは、まだ不明な点が多く、断定はできません。少なくともレスベラトロールの効果を試したいなら、ワインではなく、サプリメントで行うべきということは確かです。

認知症への不安が高まりから、予防する食品の情報が増える

認知症がまだ、痴呆症と呼ばれていた2012年は、認知症に何故なるのか、今ほど解明されていませんでした。

2015年に政府は、認知症政策推進5カ年計画(オレンジプラン)を発表し、本格的に認知症の方の行動分析や対策に乗り出します。その後に、薬の開発や予防方法などを明らかになっていったのです。

元々、認知症の歴史は偏見に満ちたものでした。精神病院などで拘束をして、社会と隔たった生活をしていたのです。

身内が認知症であることを隠さず公表していく人が現れ、身近な病気であるという共通の認識を持ったのは、ごく最近のことです。

アルツハイマ型認知症は、脳の中にアミロイドβタンパクが蓄積され、βタンパクが変質する際、活性酸素を発生して、脳神経細胞を破壊します。そのため、抗酸化物質で、活性酸素から神経細胞を守るサプリメントや、健康飲料への需要が増えました。赤ワインに含まれるレスベラトロールや、水素水が、大きな一時ブームになったのを覚えていますでしょうか?

やがて、脳血管性認知症はもとより、アルツハイマ型も生活習慣の乱れが、周知されて勢いが増します。動脈硬化や脂質異常症、糖尿病になりやすい方は、認知症とも関係有りとされました。

こんな時だったから、赤ワインが認知症に良い情報が、多くの人に受け入れられました。フレンチパラドックスの信憑性が揺らぎ始めている今、赤ワインを過大評価しすぎるのも良くありません。少量であれば、良い働きをしてくれます。

情報を健康を守る大きな武器ですが、正しい情報を得ることも大切ですね。

 

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