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オレンジプランて、現実的な施策なのか?

新聞でご存じかと思いますが、認知症早期在宅ケアの指針が厚生労働省からでました。
平成24年6月18日に発表された、『厚生労働省認知症施策検討プロジェクトチームによる、今後の認知症施策の方向性』についてまとめます。

目的は、認知症の方のケアが、精神科病院への長期入院で代替されている状況を変えようというものです。
書類の山

今までは家族が全て介護を行っていた

いままで、認知症やその家族が異変に気がついたとしても、その対応方法が分からず、病状の進行を食い止める情報がなかったということでしょう。
通常かかっているかかりつけ医は専門外(内科、眼科など)で、相談してみたところで期待した答えはでませんよね。

次第に、家族や家族の中でも特定の人に負担が大きくのしかかり、精神的に耐えきれなくなった介護者の精神状態までが悪化してしまいます。介護者は、ストレスのためにイライラを抱え込んで、患者を傷つける言葉を言ったり、暴力をふるったりといった結果になるのです。

そんな状況が度重なるうちに、患者自身の精神状態も悪くなり、外との関わりを避けていきます。
介護者は、自ら招いた患者の精神状態の悪化が進行するに従い、手の施しようがなくなります。患者の暴言や生活習慣の乱れに、ますます混乱しイライラを積もらせていくのです。
まさしく、悪のスパイラルに陥っていく状況です。

これからは、医療と介護と街と家族の連携でケアを行う

体の衰えと違って、認知症の判断は難しく、種類も何種類かあるために処方する薬の判断も、専門医でなければ難しいでしょう。
でも、専門医は、患者の身の回りの世話をしてはくれません。衰えていく体のリハビリもしてはくれません。

介護士や専門医は経験から、認知症は初期対応がしっかりされていれば、遅らせることが可能といいます。
そのためには、認知症の原因である疾患を薬で補いながら、規則正しい生活を行うためのサポートと、生きるためのモチベーションを失わなせないケアが必要です。

医療・介護現場・街ぐるみ・家庭を総括した、『認知症早期在宅ケア』の政府の指針は、間違ってはいません。
日頃の生活習慣を知っているかかりつけ医が、早期発見、早期対応に関わる必要があります。そのために、かかりつけ医が、認知症疾患医療センターの支援を受けることも大切なことです。
医療現場だけでなく、「認知症初期集中支援チーム」も新設されます。「認知症初期集中支援チーム」が、家庭訪問を行い状況を確認するというのも、介護人が知りえなかった介護の方法を得るうえで、貴重なことです。

認知症であるか否かの判断は難しい

ただ、正直、認知症であるのかそうでないのかの判断を、毎日生活をともにしていない方が、どこまで判断できるのか疑問です。きれいに描かれた設計図ですが、現実的ではない気がします。

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私の家に訪れるケアマネジャーが、介護認定の調査員が区役所からくると、「普段の生活ではできないはずの事が、できてしまうのよ。」なんて、ぼやいていました。

認知症の患者は、日によって、人によって、環境によって症状が変わってきます。
たまに訪問して、マニュアルどおりの質問をして、マニュアルどおりの基準で審査しても、正しく判断が出来るのでしょうか?

厳格な審査を行うための家庭訪問は正直苦痛

だから、複数の専門機関で対応することになるのでしょう。認知症初期集中支援チームや、家庭訪問する(今回の方針ではそうなるらしい)医者の対応にかえって、介護人はヘトヘトです。
個人的には、家族の病気や家庭内の事を、複数の他人にこと細かく説明したり、家の中を詳細に調べられるのは嫌ですねぇ~。

認知症を見つけるのではなく、認知症を予防する街づくりを

認知症かどうかの判定に多くの時間や、管理するための事務作業を行う施設を増やすのではなく、お年寄りが生き生きと生活できるような、街づくりの方が大切ではないでしょうか?
そこには、認知症のお年寄りもそうでないお年寄りも混じって、交流できるような安全な街づくりはできなのでしょうか?

お年寄りどうしが集まれる場所を

認知症の母は、たまたま街で立ち話をした、見知らぬお年寄りの言葉に元気をもらってきます。
お年寄りの元気の元や認知症に良いのは、面倒を見てくれる親切な介護士以上に、同じ目線の人間の言葉なのです。

お年寄りが集う場所を作ってください。
お年寄りが集う場所に行くためのバスを、循環させてください。
介護支援、要介護といった区別なく、その場所には行けて、施設を自由に利用できるようにするのはどうでしょう。
介護支援や要介護の方には介護士をつけて、理学療法士や、看護師や医者の免許を持つ方を常駐させてください。

介護人が認知症を学ぶ学習会を

介護人の認知症ケアの情報取得のために、学習会を開いてください。
介護するための便利な道具や、接し方といった生の声が聞けるような会合です。そこには、難しい医療知識や難解な介護するための組織図なんかは入りません。

認知症の検査を気軽に行える機関を

脳ドックや認知症判定テストをいつでも行える場所を設置してください。

お年寄りどうしの会話の中で、自らの症状の異変に気が付くはずです。
介護人の学習会の中でも、身内の異変の原因や対応方法を学べます。
おかしいと思った時、何度でも自由に、脳ドックや認知症判定テストを受けられるようにしてあれば、すぐに気がつくはずなのです。自宅に体重計があるように、健康ランドに血圧計があるようにです。

難しい、施策はまっぴら・・・でしょ?

 

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