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順天堂大学・白澤卓二教授の六つの老化現象の記事がすばらしい!

山田養蜂場が、新聞の半面を使って老化についての対談を載せています。
山田養蜂場の山田英生さんと、順天堂大学教授の白澤卓二さんによる対談です。
辞書

老化のタイプと原因を知る

この記事を読んでみると、認知症は人間が老いていくうえでの、老化現象の一つに過ぎないのだということが分かります。
衰えの進行が早い部分を、補って生活をすることで健康寿命が保たれます。

人間の老化は、遺伝よりもそれまでの人に与える環境要因、『食事・運動・生きがい』の3つが特に重要なのだそうです。

加齢抑制医学の研究が進んでいる

現在、遺伝子や細胞レベルでの老化の研究が進み、加齢や老化のプロセスをコントロールして、老化のスピードを穏やかにする『加齢抑制医学』という研究がはじまっています。

人間の老化は、人によっても異なり、性別によっても、体の器官によっても異なってきます。
動脈硬化につながる血管の老化は、女性より男性の方が進みやすいですが、骨粗しょう症の原因となる骨の老化は、女性ホルモンの影響があり女性の方が進みやすくなります。

老化を分類すると6種類

白澤卓二教授によると、老化には大きく分けで6つあるということです。

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【血管の老化】
血管の老化は、脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる重大な病気を招きます。動脈硬化は、血管の壁にコレステロールや中性脂肪がたまり、血管が狭く弾力が無くなった状態を指します。血液がスムーズに流れなくなるのです。
この病気が恐ろしいのは自覚症状がなく進行することで、原因は生活習慣の乱れが大きいとされています。

【脳の老化】
脳の機能は、20代、30代から少しずつ低下していきます。
脳の老化は、アルツハイマー病や脳血管性の認知症などに、つがる可能性があります。こうした脳の老化を防ぐには、バランスの良い食事や適切な運動、正しい生活習慣病を心がけることが大切なのです。

【骨の老化】
骨の老化は、骨粗しょう症の原因となり、転倒して骨折をすれば寝たきりの危険性もあります。

【筋肉の老化】
体力が低下し、骨や関節など体を支えきれなくなりロコモの原因になります。

【心の老化】
老年期うつ病につながります。

【免疫の老化】
がんや肺炎などの発病と関係があります。

老化のタイプと原因を知ることで、老化をコントロールしていくことは可能なのだと、白澤卓二教授はおっしゃっています。
生きている限り、自分のことは自分ででき、健康で元気に暮らせることを、『健康寿命』という言葉で書かれていました。

まさしく『健康寿命』こそが、多くの人が願うことであり、これからの高齢化社会において、若い世代への負担を減らすことの一つに違いないと感じました。

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