認知症講習会、グスタフ ストランデル先生のお話

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福祉国家と呼ばれたスウェーデンにも暗い時代が

日本語の上手なスウェーデンの紳士グスタフ・ストランデル先生は、テレビなどに出演していましたのでご存じの方も多いかと思います。

OHPに、QOL(クオリティ・オブ・ライフ Quality of Life) の文字が表示された時、あ~認知症も生活の質の向上という考え方になったのかとうれしくなりました。認知症を隠して、負のものという暗黙の了解があったけど、今はこんなことを言う方がいる、こういう時代で年を重ねられて良かったと胸をなでおろしました。手をつないだカップル

スウェーデンでの認知症は差別されていた

グスタフ ストランデル先生のヒイおばあちゃんの時代の病院の写真を見た時、2世代前はこんな状況でしたという言葉に、先生の言いたいことがしっかりと私にも伝わっていると感じました。

つまり、認知症患者に対する、偏見と人権無視の扱いが確実に改善されてきているのです。まぁー、先生はマスコミにでて、老人介護の施設も経営されている立場から、理想像もある程度はいっていると思います。しかし、理想像なくして社会はよくはなりません。

先生のヒイおばあちゃんの時代に、認知症になった老人は、街から離れた人目に付かない施設で、ベッドに寝かされ、BPSD(暴言、幻覚、徘徊、介護への抵抗)などがでた場合は注射を打たれ、定期的に排泄処理を行うというものだったそうです。

排泄は、介護側が都合で行われ、患者はおむつを取り換えてもらう時間まで、ぬれたままで我慢をしなくてはなりません。

福祉国家と言われたスウェーデンでさえ、ちょっと前まではこうでした。

最後まで人間らしく生きたいと願うのは普通

ところが、先生のおばあちゃんの時代は、1人ずつ個室が与えられ、がらりと変わったそうです。

先生はこう言います。徘徊が自由にできる街づくり。認知症を恥だと思わない、迷惑と思わない社会が理想なのですと。

年寄りが倒れると、リハビリが難しいと言います。もう先がないので、ほとほどの所でという意味なのでしょうか?

リハビリを行う老人側にも甘えがあります。優しいお嫁さんや、娘に介護されていつも気にかけていてほしいという気持ちです。家族側も、苦労させて歩かせても、しょせん、出歩く用事もないのだから、車椅子のままでもいいのではないかと考えるかもしれません。

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ちょっとすすんでいる認知症の場合は、動けなくしておけば、街にフラフラ出て車にぶつかるという危険がなくなるかもなんて考えているかもしれません。

でも、人に何かを頼むのはとっても不便。優しそうに見えるお嫁さんだって、機嫌のいい時ばかりとは限りません。

『私は嫌よ!』老人だって、少し認知症が入っていたって、季節の風や、庭木の手入れ、人の息遣いを聞いて暮らしたいに決まっています。

年を取っていたって、歩きたいのよ。今日何日か解らなくても、地球の空気をまじかにあたりたいのよ!体が動く可能性があるのなら、その可能性を否定しては駄目よ。たとえ、徘徊して困らされても、その時考えればいいことじゃないの!

タクティールケアと、ブンネ法で周辺症状が和らぐ

年寄りの扱いは難しいと思います。認知症になって、環境が変わると周辺症状といって、周りに迷惑をかける行動をとるのです。でも、病気がそうさせているので、正しい対応をすれば、治るのだそうです。

グスタフ ストランデル先生のタクティールケアと、ブンネ法は、単純なことだけど、多くの人に感動を与えました。

テレビでも見たことがあるその動画を再び食い入るように見ましたが、介護する側が、知ってさえいれば、介護されれ老人はずっと幸せな気分で過ごせます。知らなかったら、介護側は機械的に老人を扱い、老人はただ生きがいのない人生を生かされているだけになってしまうのです。

タクティールケア

タクティールケアは、ハンドマッサージ。お互いの体に触れあうケア法です。

怒鳴ったり、介護さんをつねったり、たいたりしていた老人が、そのケアを受けてしばらくたつと、介護さんを思いやる言葉をつぶやきます。年齢を重ねた方の深みのある言葉です。

多分、この方はこれからは、人生を楽しもうと、積極的な行動に出れるはずです。こんなに乱暴な方ですもの、きっと家族も見放していたかもしれません。家族とも温かい言葉の交流ができるでしょう。

単純なのに、一生を変えられれば、すてきだと思いませんか?

ブンネ法

ブンネ法は、簡単な楽器を弾いて歌うケア法。誰でも弾ける楽器なので、全然心配ないそうです。音楽を嫌いな人はいないと、先生は言います。ふと、思いつきました。カラオケのお店を、もっと老人が利用しやすいように改良してみてはどうかって!

認知症であったとしても、快適な介護はないものでしょうか?これからは認知症を治療する時代になっていきます。

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