脳神経外科の看板にやはり抵抗が

認知症の母を病院へ連れて行くのは難しい

母の状況が、ただ事ではないと気がついた時、病院へ連れて行こうと思いました。

脳神経科医は、働き盛りのサラリーマンがうつになったり、子供を産んだばかりの主婦が育児ノイローゼになったりと、普通に利用してできる時代が理想です。しかし、やはり偏見は残っていますし抵抗があります。そんな自分を、なんて嫌な人間なんだろうと卑下しながら、母と二人で行きやすいお医者様を探しました。診察を受けるおばあちゃん

また、母も家族が変だと思っているだけで、自分は正常と信じています。話を切り出すのも勇気がいるし、まして連れて行くとなると困難の極みです。

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『●△クリニック』とちょっと内科を思わせるような病院名で、物忘れ外来と書かれていて、決して認知症と母の神経が逆なでするような言葉が書かれていないところを選びます。しかし、後に物忘れと、認知症は異なる意味で用いられ、その差はかなり開いているということを、母と生活をしながら身をもって知らされていくようになるのです。

話は戻って、大学病院や総合病院は駄目です。症状がはっきり現れてる患者を見ると、きっと母は自分も同じなのかと怒ってしまうからです。

病院に連れていくもの一苦労です。プライドを傷つけることなく、自分の病気を自覚してもらわなくてはならないからです。「最近、物忘れが激しくなったお年寄りが物忘れ外来に行くのが、はやっているんだってさぁー。薬を飲むと、物忘れの症状を遅らせられるみたいだよ。」なんて軽いタッチで決めて見ます。

物忘れ外来の病院がある街の多くは、ハイソサエティの方たちが多く住んでいることなどを、ちらりと臭わせました。

『そう言えば、物忘れが最近気になるわね。』と、母がつぶやいた瞬間、重荷が下りました。もう一押しして、説得に成功します。はぁー。やっと一山超えた気分です。

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